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山の一族 ガロウ
デニーはガロウの試合の申し出を受け入れました。しかし、王様からの条件を守るため、本気で戦うことはできませんでした。
試合当日、ガロウは鉄の鎧と武器を身につけ、デニーは素手で挑みました。ガロウの攻撃をデニーは華麗にかわしつつ、電撃魔法で反撃しますが、あくまでもガロウを倒すことはしませんでした。
それでも、デニーの魔法の威力は十分に伝わり、山の一族の中には、彼らが手を出したら絶対に勝てない相手だと確信する者も現れました。
ガロウはデニーの実力を認め、彼を負かすことはできなかったと潔く認めました。それ以来、山の一族と寒冷地の魔法一族との間には、一時的な緊張状態が続くことになりました。