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プロローグ
自分用、更新不定期
世界が終わる。闇の中に無数の光が浮かんでいる。淡い光は明滅し、その悲嘆は虚空へ染み渡る。すると、虚空は薄闇へと変化し暗がりを膨らませていく。光は次々と生まれ、無数の星々のように煌めいている。その光の中から条件に合うものを選び空へと弾き飛ばす。心が痛むが仕方のないことだと言い聞かせる。
─ああ、やっと見つけた。
永い時をかけてようやっと見つけた輝きの強い光。それを摘まんで、弾き飛ばす。一際大きい光が上へ上へと昇る。ついに暗闇の端まで昇りつめたその光は、すっとその先へと進む。闇の霧の隙間から、進み続ける光の残滓が差し込んでいる。曙光の様に、まるでこの先の世界を照らすかの様に。
まだまだ不本意な作業は終わらない。これが終わったら何をしようか。詮無い事を考えて気を紛らわせた。
ーいってらっしゃい。