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事件と主人公の融合



 

 主人公の少年は、物心がつく前から、一日8時間をゲームの世界で過ごしています。彼の街には、そのように育てられる子どもが大勢います。

 大人達から「その世界は、現実より大切なんだよ」と教え込まれます。


 ゲームの世界の人格を重視し、より「そちらが現実らしく」振る舞うことで、大人達は彼らを褒め称え、逆に「ただのゲーム扱いする子」は「評価の低い、悪童」として晒し上げます。


 そういうふうに、「エリート意識」を育てられています。


 主人公は、子どもの頃の青春をそこで過ごします。恋や部活的なことも、全てそこで経験します。

 彼らにとって重要なのは「評価値」を高めることです。

 評価値が高いほど、その「演劇の世界」でより重要な役が与えられ、その役を完璧にこなせば、さらに主役に近い「重要な役」を与えられます。


 彼らは、「大人達にとって都合の良い解釈」をするのに長けていきます。「空気を読む」ようなものです。

 つまり、「評価値」とか明らかに「外の現実の価値観」なのに、「魔法世界のが現実」という体裁でいながら「評価値」のための行動するという、ある種器用なことをやっていきます。


 それが上手い人がどんどん「褒められて」、できない人ほど「社会的にあかん」とされているからです。


 そんなあるとき、主人公の友達が「購入」されます。購入とは、夜ノ文化祭に現実の金銭を費やして、役者を「指名」して、ヴァーチャルな物語を購入者を主役にして演じる、というものです。


 その内容には、明らかに倫理的に問題のある「接待」が含まれています。それを大人達は、「ゲームのことなんだから」「直接的ではないんだから」と許容しています。

 しかし、その相手をさせられる子どもたちは「こちらが現実」と思い込むよう育てられています。

 大人達のために「嬉しい顔」をしなくてはならない、グロテスクさがあります。


 ただ、そんな「洗脳システム」も完璧ではありません。主人公は「部活」での「箱庭士になるための戦術の教え」で「自分で考える術」を持っています。


 だから、友達の「代わりになる」自己犠牲をしました。


 ――――しかし、結局は子どもの行い。大人にはバレてしまいます。

 彼は、何年間もかけて学んできた「夜ノ文化祭」から追放されるどころか、「少年院」に送られそうになってしまいます(法改正されてる)。


 しかし、一通り揉めたあと、急に「予定通り実行する。君が演じるんだ」という事になります。


 疑問に思いながらも、恐怖に震えながらも、その日が来ます。


 そこにやってきたのは、「購入者」の「死体アカウント」の首を持ち歩いてきた、「異形のヒーロー」。

 彼は、自分が「この世界の創設メンバー、那由多である」と名乗ります。


 那由多は、主人公に便宜を図ってくれます。


 「今まで通りの生活を送ることはできない。しかし、君のアカウントを生かすことはできる」


 それは、「死者の道」と呼ばれる「炭鉱」で過ごすことでした。そこで「時が来るまで、まってほしい」との事でした。


 一応、生き残れることになったものの、主人公の親は失望します。「いくらかけたと思ってるんだ!」

 主人公をエリートコースに乗せるための投資が無駄になったので、怒ったのです。


 ――――


 主人公は、「炭鉱」でブロックを採掘する仕事につきます。炭鉱を歩いているうちに、その中に様々な「ブロック作品世界」が展示させられていて、プレイヤー達が「ブロックゲーム本来の遊び」をしていることを知ります。


 そして、彼らにとって「メッカ」とされている、初期からあるという「作品」を観に行きます。それを見て、主人公は深く感動します。

 炭鉱の中にあるので、評価値はほとんど0に近い作品です。しかし、主人公にとってそんな評価値は関係なく、素晴らしいものに感じました。



 主人公は、その作品を見ながら、他にも様々な「地下作品」を学んでいきます。そして、そこに「とある神話の物語」を見出します。


 ――――


 主人公はその後、炭鉱で稼いだ金を使って家を出て、一般社会で生きた後、夜ノ文化祭の知識を使った仕事をはじめます。

 それが、「後世搾取をさらに搾取」する「海賊行為」、そして「後世のためになる人への投資」です。


 それを行っている頃に、ついに、終幕派によって「終幕のゲート」が完成させられます。


 巨大なそのゲートからやってきたのは、全てのブロックエリアやアカウントをデリートする評価値の塊「ファフロツキーズを喰らう森」。

 主人公はかつて幼少期にいた「学校」を守るため、この事件を解決しようと奔走します。


 ――――


 とはいえ、評価が全ての世界で最高の評価値を持つ「ファフロツキーズを喰らう森」を破壊するには、国家予算を超える規模の投資が必要であり、金銭ではどうしようもありません。


 最大の評価値である「ファフロツキーズを喰らう森」。その評価がどこから来ているのか?それは、デリートされたアカウントの評価値と同等であることを主人公は見つけます。


 「デリート→保有評価値は「森」へ」のような「世界の法則」は、過去に那由多らが「ルール化戦争」の前後に設定したものでした。


 「デリート→森へ還元」の仮定が正しいなら、他にも「世界の法則決定時」に那由多が定めたことに、森を倒す手段があるのでは?


 そう考えた主人公は、地下炭鉱の「メッカ」に行き、これまでの「地下作品考察」からそれが那由多の心の世界を表現したものであると知ります。


 そう思えたのは、そこにあった「場所と速度のデータ」でした。那由多が公で「スキャンダル」を起こしたとされたとき、彼の「信用スコア情報」も全て公開されていました。そこにあるデータと完全に一致していたのです。


 そうして、主人公達は今はなき「柏藻町第三大橋」が再現されたエリア・・・・・・主人公にとっては、幼少期のブロック教育で過ごしたエリアに行き、そこで青春時代の那由多が心の中で思い描いた「箒の空のデータ」通りに飛びました。


 すると、ARゴーグルを通じて伝説の「幻の島」が。島には、那由多がかつて使っていたアカウント「仮称・7年前の風」がありました。

 そのアカウントの起動条件を満たす渓谷を作り、かつて「友達」から渡された「ラッパ」を吹きます。


 すると風が巻き起こり、「英雄」が起動。主人公のアカウントはその英雄に憑依して、森の中核部へ向かいました・・・・・・


 そしてアカウントが森の中心部にいた魔女と抱きしめ合うと、森は「深い海の底」へと熱く眠ってゆくのでした・・・・


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