表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/254

主人公の精神軸

主人公は物心がついた頃から、ブロックの世界に携わっている。最初は「主体的な、自分の意思」を自覚してやっていたわけではない。

 ファンではなくプロになったサッカー選手と同じように、親の勧めで理由なくはじめた。

 おそらく、本人がやりたいというよりは、本人なりに親の希望を感じ取り、行ってみたのだろう。

 「嫌」と明確にいえる子ではなかったし、そもそも「嫌」という感想を抱くほど、なんなのか分かっていなかった。


 それが次第に本人なりの内実が生まれ、意思を持っていくようになる。しかし、その時の自分の「認識力」ではどうしようもないことによって、その道から外れる。


 その前後のタイミングで、主人公の資質を見出してくれる人が存在していた。彼らは、あるいは主人公の資質を見出したというよりは「こういう相手がほしくて、主人公ならそうなってくれそうだった」と感じたからだ。

 それは幼少期よりの親との関わりも影響している。ある種、主人公の「他人の願望りの人間に見える」のを才覚だとしたら、それは幼少期からの家庭での環境が影響しているし、親もまた社会や自分の親(主人公の祖父母)の影響でそうなっている。


 主人公はその中で、幸せを望むようになる。あるいはそれは性的な欲望のレベルかもしれない。

 とにかく、それに加え上述の「特性(他人が望むように強くも弱くもなる)」があるので、とても傷つく経験になる。


 そうして「動けなくなる」その場所に行くことを、誰かが明確に望んでいるわけではない。主人公がそこにいることに「怒り」「憤り」「攻撃的意志」を表明する「親」「他人」「異性」もいる。しかし、彼らもまた誰かがそこにいて、「自分はそこにいない」を感じたい。


 そんな暗く、鬱屈した状況の中で、過去に同じ状況になっても世界の素晴らしいものへのリスペクトを捨てなかった先人たちの作品とその考え方に、弱いなりに生きる「積み重ねたセンス」を培っていく。その扱いにも長け、肉体的にも技術をより支配できるように)コントローラブルになっていく。

 そんな過程は、過去の人達と自分のこれまで、そして自分の希望、彼らの希望、そのミスマッチ(林氏が若い頃の苦悩でも理事長として責任の苦悩)を見て、この世界の根源、そして自分のルーツに気がついていく。


 それらをコツコツ&ダイナミックに「創作」していく「ラピスラズリ色の戻れない旅」を完成させるべく動く。


 そして作った「旅」を通じて「彼女」と対話をする。彼女を看取る。

 あるいはそれは、主人公の青春の「永遠の夏の恋」との別れでもある。一人の人間として、見届けることができるし、自分のことも、他人のことも、一人の人間として見られるようになる。

 その罪を罰しながらも、リスペクトを伝え、安らかに、浄化、そして払拭されなかった辛さをおれが向き合うが、後世には受け継がせないことを示し、先任者の物語りを閉じる。そして、主人公は希望のために、辛い今と戦いながらも、恩人や友人との再開・謝罪・希望を経て、これまでと向き合いながら希望の未来に向かってゆく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ