事件概要
古代文明の箱庭遺物を発見した女性がインスピレーションを得て、演劇文化祭「夜ノ文化祭」を制作。後に、その世界観を用いた人形劇映画を制作する。それが人気となる。彼女の晩年、サンドボックスゲームが世に出る。箱庭遺物がその設計図として機能することを発見した孫達と共に、古代文明を再現した「夜ノ文化祭ブロック」を公開。ブロックワールド史上最大の世界になる。金銭的価値が発生したことから評価経済的な「世界の法則」が定められる。夜ノ文化祭は物語であるため「終わり」が予定されていたが、その価値故に引き延ばされていた。また、その経済圏に生きる子供たちは、現実よりも夜ノ文化祭の役として生きる時間が長い。大多数の「延長派」と少数の「終幕派」に二分される。
高校の「夜ノ文化祭」から五十年が経過した夜、何者かによって「終幕のゲート」が勝手に完成させられる。
誰もたどり着いたことのない夜ノ文化祭の外角部から「ファフロツキーズを喰らう森」が、アバター密集地にワープしてくる。世界の崩壊が始まる。
そのとき対抗できる「巨神アカウント」が表れる。森と一進一退の攻防を繰り広げる。
その時点で注目を集めるのは、「世界の法則決定時」に世界に封印された巨神像に変身できる神器の存在。つまり、巨神の操作権を得られるアイテムである。世界のどこかに巡る神器を求めて、有力者達は全評価値を投じると表明。そして神器が発見され、巨神によって森は倒される。しかし、直後に巨神はその力を失う。なぜなら、外角の「無限薔薇海」が燃やされたからだ(火の花が咲く)。
ブロックを自在に置き換えるほどの「評価ポイント」がどこから来ているのかというと、これまでにデリートされたアカウントの評価値が外角部に貯まっていて、そこから根を通じた供給によって力を発揮していた。源が完全に消失したことによって、巨神はその力を失った。また、巨神に変身できる神器に全評価値を投じた有力者もその力を失った。また、当初の予定にあった世界の崩壊も止められた。
この事件の最終的な勝利者は、ゲートを勝手に作り、最初の巨神役として活躍した人物である(主人公)。世界のどこかにあるという神器も彼が持っていた。世界を保存したままその利権構造を入れ替えたことにより、得をしたのは、役としての人生から逃げられなかった子供達である。彼等のアイデンティティである「夜ノ文化祭」を残したまま、彼等にその主権が移ったことが、事件の結果である。




