事件のだいぶ大まかな顛末
夜ノ文化祭事件について
夜ノ文化祭は物語です。終わりが予定されていた世界です。しかし、金銭的な利益が発生したことから、世界を持続させたい人がいます。
それに反対するのは、原理主義者や、物語が続くことで不利益を被る人達です。
夜ノ文化祭は、物語が終わる直前に最も価値のある世界になります。そのタイミングで換金したい人もいるし、物語の進行上、終盤で力を得る人達が存在します。
また、夜ノ文化祭が現実世界でも肥大したら、個々の価値が薄まってしまう役割も存在します。代替え可能な存在になってしまったら、自分の価値は下がるからです。
二大勢力が対立していますが、どちらの勝利も不利益となる弱い立場の存在がいます。それは、夜ノ文化祭の原作となる古代遺物が出土した街の子供です。
子供達こそが、もっとも「現実よりも夜ノ文化祭世界で生きている」人達です。幼少期から、ほとんどの時間を夜ノ文化祭のキャラクターとして過ごしています。子供ゆえに、現実に還元できるインセンティブを受けることができず、夜ノ文化祭内での評価を高めることが人生の幸福と教育されているため、依存しています。
彼等にとって、現実と夜ノ文化祭は地続きの世界です。外で遊んでいるときも、夜ノ文化祭で遊んでいるつもりでいます。
この小説作品で起きる「社会事件」としての終幕は、子供たちにとってよりよい結果をもたらします。
大前提として、夜ノ文化祭という仮想の世界観で現実を生きることを、否定しません。仮想の世界観で現実を生きるとは、例えば現実の畑仕事を「夜ノ文化祭のキャラクターとして行う」ことです。
子供たちから夜ノ文化祭を取り上げることもせず、また、大人達に都合のいいように使役されることもない結果をもたらします。
つまり、「世界の終わり」は防ぐけれど「世界の社会構造」は滅ぼすのです。
これが表面的なエンドになります。




