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様々な作品が乱立する世界だが、参加者全員で共有する「大きな物語」がある。
その物語の名前が夜ノ文化祭。
物語世界の中の人物として、プレイヤー達は行動している。
夜ノ文化祭は物語なので、終わりがある。
データに金銭的価値があることから「終演」は引き延ばされてきたが、主人公が、封印された要素を解放したことで、「劇場版の一日」と呼ばれるフィナーレが始動する。
物語の原作は、日本の地方都市に住んでいた国民的人形劇作家の作品である。その作家の住んでいる地域は、観光資源と化し、ほぼ全ての住民が関連事業で暮らしている。
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人気の建築物は多くのプレイヤーや動画視聴者が目にするため、企業が広告を設置。そのように人気のあるエリアに「地価」が発生し、ブロックを置き換えるためには「評価ポイント」が必要になった。
評価ポイントは、自作ブロックの使用数や、自作への来場者数や作品への点数、動画の視聴者数などによって得られ、それを消費することによって任意の場所に自分のブロックを置けるもの。
自分が置いたブロックを置き換えらた人は、地価の変動にもよるが、基本的には置いたとき以上のポイントを得られるので得をする。
レートは高額だが、ポイントを現金に変えることもできる。
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主人公の目的は、フィナーレへと向かって物語を再始動させつつも、世界を終わらせない事にある。
当初の予定よりも長引いたことで、夜ノ文化祭には、歪な権力構造が誕生していた。
具体的には、相対評価の世界なので、「評価の低い存在」が必要になる。その標的になったのが、「聖地」と化した地方都市に住む子供達だった。彼らは、夜ノ文化祭に依存した経済圏に生きているので、選択肢がない。
低い待遇のままで、エッセンシャルワーカーの待遇問題的に、奉仕の人生を求められてしまう。
つまり主人公の目的とは、構造的搾取の構造を打開しつつ、夜ノ文化祭という経済基盤を子供達に残すことにある。
人形劇作家は、夜ノ文化祭のフィナーレに「カタストロフィをもたらす存在――怪獣」を用意していた。世界を壊しに来る存在。世界の硬直を打開するきっかけになる。
主人公は、「怪人」としての他プレイヤーをデリートしながら「巨神」として世界を守る存在。
そこに、物語を終わらせることで利益を得る層などの思惑が絡み合う。




