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私だけの“ブラック企業“
私が幼いころ見たヒーローはブラックだった。
コーヒーのブラックを飲める人は大人に見える。
ブラック色の物は高級な印象を受ける。
そう…
私にとって“ブラック“は大抵カッコいいのだ。
だが…しかし…
世の中には“ブラック“がつくと、途端に悪者になるものが存在する。
そう…
“ブラック企業“だ
決してカッコいい意味で使われないこの言葉。
一般的な意味が悪者ならば、
私の中だけで再定義してカッコよくしてみる。
[ブラック企業]
影でめちゃくちゃ頑張っている企業。
だが…表に出ることが苦手なため、あまり評価されていない企業のこと。
どうだろうか…
憧れたヒーローに見えるし、少しシャイで可愛くも見えてくる。
一方で…
裏で悪いことをしてそうな雰囲気もある笑
今…
私の目の前に缶のブラックコーヒーがある。
私はこの味が好きだが、
誰かにとっては嫌いな味。
もしかしたら“ブラック企業“も…
なんて…
ブラック企業を擁護したいわけではないが…
「この会社ブラックっすよね…」
「そうだな(だが俺は好きな部分もあるんだよな…)」
みたいな…
会話が聞こえた気がした。