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最終章 最期の対決

【第八十九話】


リカコのアドバイスで、1週間特訓頑張った。


もう、鬼かと思うくらいに厳しかった。


まあ、リカコは私の中にいるからアドバイスだけだったんだけど、強制的に体を動かせられたりもしたしね。


本当、鬼だ。


まあ、私を勝たせてくれようとしてるからなんだけどね。


もちろん、本気で取り組んだ。


そして5日後、それは突然現れた。



実体が無いから、もちろん見ることは出来ない。


どうやって分かったかというと、リカコが「来たわよ」と言ったからだ。


えっ? 気配とか全然分からないんだけど。


「見るんじゃなくて、匂いよ」


「匂い? そんな匂いなんか… あ、何か懐かしいような匂いがする」


「懐かしいってあんた、そんな歳じゃないでしょ」


「これは子供の頃に母の里の農村に行った時に嗅いだ匂いだ  って、記憶が戻ってる?」


「って、それだけしか思い出せないので意味無いな けど、何で大魔王がこんな田舎の匂いがするの?」


「大魔王は本来、この土地を守る神だったらしいの けど、人間の悪行に怒ってそうなったらしいの」


「らしいのって、他の神様に聞いたの?」


「ええ、私を神にした神にね」


「その時、何が起こったのかな?」


「恐らく、その時の人間の愚かさに絶望を感じたんじゃない?」


「今頃復活って、どういうこと?」


「どうやら、この間倒した魔王が関係あるらしいの」


「えっ!? どういうこと?」


「実はあの魔王は元人間だったらしいの」


「な、何ですってぇ〜!」


「その男は自己暗示だけで魔王になったらしいの」


「そんなことあるの!?」


「実際はちょっと違うんだけど」


「どういうこと?」


「実は神にも悪いのがいてね〜 邪神って言うんだけど」


「そ、そんな神がいたの!?」


「それが、あの男に力を貸して魔王に仕立て上げてしまったということ これは、大昔の話なんだけどね」


「そうだったんだ…」



「それは置いといて、今は大魔王が相手よ!」


「ええそうね」


「あなた、しっかり特訓したんだからその力を見せる時よ」


「あの地獄の特訓の成果、見せてやるわ!」


あれは本当に地獄だった。だってリカコは全然容赦無かったし。


まあ、アドバイスだけなんだけど、もう鬼かと思ったよ。まあそれも私のためだったんだけど。


じゃあ、行きますか! って、姿が見えないからどうやって戦う?


「心の目ってあるでしょ、それ使ってみれば?」


「は〜っ?、そんなもの使えるわけないでしょ!!!」


「ごめんごめん、これは冗談で言ったわけじゃないんだ まずは集中することっ! そこから始めて」


「う〜ん…  集中集中…」


「あ、 何か分かってきたかも」


「この匂いの先に集中して…と、あ、分かってきたかも」


「何か、大魔王の思考が流れ込んで来た!」


何! その時、数百万の人間が数千万の人間を殺した…


それって、アレじゃないの?


あれは戦争なんかじゃない、虐殺だった。


それで人間に失望してしまったのね。それで神をやめようと決意をしたんだ。


正しいとは言えないけど、間違ってもいなかったと思う。


でも、その時に大魔王が出たっていうのは聞いたこと無いし、多分その時に封印されたのかしら?


けど、ものすごい憎悪が残っていたんだろうな。


そして、魔王が復活して、その残留思念が蘇ったのだろう。


それより、今は集中集中!


大魔王は、何やら仕掛けてくる気配が…


何、何かヤバい気がする!


巨大な熱量がこっちに向かってくる!


それならこっちも同じく火魔法をぶつけるしかない。


リカコが言ってたんだけど、大魔王はエネルギー体だろうから、同じエネルギーをぶつければ勝てるんじゃないかと。


私は、剣のレスフィーナを高く掲げた。


そして、「ファイアー!」と念じた。


そうしたら、剣の先に白い球体が出来上がった。


それは、ものすごい熱量を発していた。


そして、それがどんどん大きくなっていった。


ここで、大魔王が干渉してきた。


「憎い憎い、人間が憎い! 全て滅んでしまえ!」


人類に対する憎しみが膨れ上がって、溢れ出る憎しみの感情がこちらにも伝染した。


大魔王の思念が伝染したため、大魔王への憎しみが最高潮に達した。


そして、光球はどんどん大きくなっていった。


あ、これはヤバい! このままではこの辺り一体が消えてしまう。


もしかしたら、誰かいるかも。もし、そうなったら…


もう、どうしていいか分からなくなった。


あ、そうだ! リカコに聞こう!


「リカコ、助けて! このままだとこの一体が消えてしまうの! どうすればいい?」


「・・・・・・・・・・」


「どうしたの!? 教えて!」


「いや! あなたを失うのは!」


「どういうこと?」


「これを収束させるには、あなたの命が必要なの…」


「・・・、なら、それでも構わない!」


「それは絶対に出来ないから」


「もし、この場に人がいれば死んでしまうの、だからお願い」


「悔しいけど、分かった 後悔は無いの?」


「私は雑草に生まれ変わってとても悔やんだけど、今のこの毎日気に入ってたの だからもう後悔は無いわ」


「そう、 私に任せて、でも後悔したとしたら私を恨んでもいいから」


私の中のリカコは、沈黙した。


突然、私の胸がドクンと鳴った。


ああこれで私も死ぬんだわ。


私の中のエネルギーが消えていくと同時に、光球も消えようとしていた。


だんだんと視界が暗くなってきた。


死の恐怖が無いというわけではない。本当は怖い。


けど、いまいち実感が無い。


何でだろう?


雑草に転生して、今の状態になってるのって、本当は幻だったとか?


いやいや、それは無いと思う。


だって、皆んなと色々楽しい思いをしてきたじゃない。


そんなことを考えたら、どんどん恐怖心が大きくなってきた。


嫌だ嫌だ、死にたくない!


自分は犠牲になると言ったけど、あれは嘘ではない。


けど、やっぱり怖い。


あ、そうだ、リカコは?


あ? え? リカコ…


思い出した!!! そうだ、リカコは私の、否、オレの娘だーっ!


思い出した。


あの時、妻と娘を事故で一度に失ったオレ、それで仕事を辞めて1年間放浪していた。


え? これって死ぬ間際の走馬灯ってやつか?


多分、そうなのだろう。


そして放浪していた時、あれは起こったんだ。


そう、オレが死んだ原因だ。


上から落ちてきたあれは、人だった。


自殺した人の巻き添えになって死んでしまったんだ。


それが誰だったのかは、知る由もないが。


それで死んでしまって、リカコのお陰で転生したわけだ。


だけど、それは雑草に転生という最悪なものだった。


だが、今のこの状況、最高じゃないか。


けどこの人生、もう終わるんだな。


悔いが無いというわけではない、けど、皆んなに感謝してる。


皆んな、ありがとう、そして、さようなら。


あ、最後にティーナに会いたかったな・・・・・・・・・・・・・・






余談…


大魔王は、自らを犠牲にしてこの世を守ろうとしたレスフィナに敬意を払って、自身を止めることにした。


元の神に戻る?


いや、大魔王が神に戻るということが絶対にあってはいけない。


なので、大魔王は静かに消えて行ったという。

実は、次回で終わりです。

次回はエピローグになり、ものすごく短いです。

このエピローグは、実は先に書いてしまってます。

それで、その前の話が今書き終わりました。

まあ、メチャクチャな作品なのは自覚してますが、今まで読んでくださった方々、ありがとうございました。

もう出来ているので、次回は近いうちにUPします。


誹謗中傷みたいなのは勘弁ですが、感想とかを頂ければ幸いです。


(少し、修正しました)

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