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神になる?

【第八十七話】


リカコは語り出した。


「この借りてる体、そろそろ限界なのよね〜」


その姿、そろそろ限界どころか限界を超えているんじゃないの?


「う〜ん、まだ動けるから大丈夫なんだけどね」


リカコの体はあちこち欠けている状態だった。


「この体、表面だけなんであちこち傷んできちゃったんだ」


「それでどうするの?」


「前にも言ったけど、あなたに、お・ね・が・い があるの」


「ええっ! 何!?」


「今度はあなたの体を借りたいということ!」


「えっ! そんなのダメに決まってるでしょ!」


「ああ、それは大丈夫だから 普段私は引っ込んでるから何も心配しなくていいから」


「ど、どういうこと?」


「つまり、私があなたの体を借りるって言っても何も変わらないということ」


「それって、あなたは普段はどうしてるの?」


「その時が来たら現れるから」


「何!? 何が起こるっていうの?」


「まあ、まだ何も起こらないから安心してて」


何だか気になるぅ〜!


「あなたは神様なんだけど、私はどうなるの?」


「ああそれね、つまりあなたは神の力を持つということ」


「えええええっ! 何ですってぇ〜!!!」


私はしばし放心状態だった。


「じゃあ、私の手を握って」


黙ってリカコの手を握った。


えっ? 別に何も起きてないけど。


戸惑いながら顔を上げると、リカコが霧状になって消えていくのが見えた。


「リカコォ〜!」


「ここだよ〜」


「えっ? 何処?」


「私はもういないわよ 意識として残ってるだけ」


「もしかして、もう私の中に!?」


「そうよ」


「えぇーっ! どうしよう!?」


「だから、何も心配いらないって言ったでしょ」


「う〜ん、まだ信じられないんだけど」


「あなたは神の力を得たんだから、良いと思わなくちゃ」


「あ、そうだった で、神って何が出来るの?」


「大体何でも出来るんだけど、あっ、じゃあ分かりやすいのを教えようか」


「何何?」


「じゃあ、飛んでみようか」


「えっ!?」


「はいはい、あなたは神だから飛べます」


「そんなの無理に決まってるじゃない!」


「よくある、最初は浮いてみようなんてしないから 思いっ切りジャンプして、その後のことはその時考えよう」


「本当に飛べるの?」


「ええ、もちろん!」


「じゃあジャンプしてみるから、後はよろしくね」


「オッケー!」


私はちょっと助走してからジャンプした。


って何! 飛んでるんだけど。


「あらあなた、センスいいわね〜 何も教えること無いんだけど」


「こんな感じでいいのかな? いきなりだけど分かってきたわ」


あっ、そういえば前に鳥に転生したことがあるから、そのせいかも。


もっと上空に行ってみようと、上に行くイメージを持った。


そうしたら、ものすごい加速で上がっていくではないか。


何私、どうしちゃったの?


下を見下ろすと、もう地上が見えない位に上がっていた。


ここでリカコが…


「もっと上に上がってみたら面白いものが見れるわよ」


何だろう? じゃあ、もうちょっと上がってみようか。


「この位でいい?」


「ええ、けど雲が邪魔で見えないね 消しちゃって」


「うん、やってみるね」


こんなこと出来るとも思わないのに、いきなり飛べた自信もあってそう言ってしまった。


私は手の平を下に向けて、「消えろ!」と念じた。


けど、何も起こらない。 まあ、当たり前か。


私は、「もう、何で!」と少し怒り気味に手を振り下ろした。


そうしたら…


雲が全部消えてしまったではないか!


「えっ、何で?」


「ふっふっふ、それが神の力よ」


そして、下を覗き込んだ。


「えっ! 何これ!?」


そこには、私のよく知っているものが見えた。


「ちょちょちょ、ちょっとリカコ、これどういうこと?」


「そう、あなたの見た通りよ」


「これって、日本列島じゃない!」


「そう、ここって異世界でも何でもない、未来の地球だったの」


「あなた、それを知ってて私に黙ってたの!」


「だって、説明するのめんどいじゃん」


「あ、あなたって人は…」 (あ、人じゃなくて神様だった)


「今って、私が生きてた頃からどの位経ったの?」


「およそ、4000年ほどね」


「そ、そんなに!?」


「ええ、とある国が核実験に失敗して、大爆発を起こしてその国は無くなっちゃったの そして、その後が最悪だったの」


「まあ、何となく想像は付くわ」


「各国が、他所はあんな凶悪な核兵器を持っているんじゃないかと疑心暗鬼になって世界で核戦争が起こったの」


「そして、世界が滅んだと」


「その時の人類は、1%にも満たなかったの でもそれから4000年経って今に至るの」


「そういえばあなたはいつからいたの?」


「その世界大戦の少し前に死んで、それから神になって人間のことを見ていたの」


「4000年も!?」


「ええ、そして待っていたの」


「何を?」


「それは、あ・な・た」


「ええっ! 何故私?」


「私は、あなたの娘です」


「えーっ! 何それ!?」


「あなたは4000年もの間、魂が放浪していたみたいでそれで記憶が無いみたいなの」


「4000年もの間、私は彷徨っていたの!? 何で!?」


「それは分からない 何故消えなかったのかも」


「あなたは私の娘ってどういうこと? 私は生前の記憶が無いから分からないんだけど」


「私は生まれた時から病弱で、お母さんに病院に連れて行ってもらってたの」


「・・・・」


「それであの日、二人共事故に遭って死んでしまったの」


「生前、私は男だったはずだけど、私の妻も死んだってこと?」


「優しいお母さんだったけど、もう天に登っちゃったみたいなの でもお父さんはどこかにいるような感じがあったんだ」


「それで待っててくれたの?」


「でも4000年は長かったな〜」


実際、長いなんてもんじゃないんだけど、よく待っててくれたな。


「待たせて悪かったね でも、4000年経ったなんて感じなかったから、4000年後に飛ばされたんじゃないの?」


「ああ、そうかも」


「もしかしたら、誰かが私をこの世界に送ったのかも」


「う〜ん、それも考えられるわね もしそうだったらもっと上の神がやったのかも」


「リカコも神じゃない、あなたより上の神っているの」


「私も神になって4000年だけど、私なんてまだまだ新人よ」


「な、4000年も神様やってて新人なの?」


「私を神にしてくれた先代の神は、3万年神やってたと言ってたね」


何という世界… 何も言えないわ。


「そうだ、私をこの世界に送った神様が私の記憶を消したのかも」


「それはあり得るわね〜」


一体何が起こっているんだろう?


これから何か起きるのかな? いや、魔王とは戦ったからこれ以上のことは無いと思うけど、ちょっと心配だな。


「じゃあ、地上に戻ろっか」


って、私一人なんだけど、一応私の中にリカコがいるみたいだから言ってみたわけで。


そして地上に降りた。


ティーナはルウと一緒になってしまったので、私は一人になった。


まあ、最初はそうだったからいいけどね。


トアルでやることは終わったし、また旅に出るとしよう。


これからの旅は歩かなくていいから楽だね〜。


なんかラッキー。


リカコは全然出てくる気配は無いから、大丈夫だね。


それにしてもここが未来の日本だとは、驚いたな。


だから、日本人みたいな名前の人がいたのかな?


それにしてもリカコが私の娘だったなんて。


私は何も記憶が無いんだよね〜


まあ本当なんだろうけど、全然実感が無い。


まあリカコはもういないと一緒だから、深く考えるのは止めておこう。


もし出てきたら、絶対にイヤなことが起こるだろうから。



そして、ティーナ、マシェ、そしてルウにお別れを言って、トアルを後にすることにした。


旅の支度金にと、25万エイルもらった。


さて、これからどうしよう?

今回のネタ、以前から考えていたものです。

二つあって、一度に出してしまいました。

さて、また旅に出ることになったわけですが、まずどこに行くかは考えています。

だけど、その後が完全に白紙です。

そろそろ終わろうかな?

最後にバトルを考えていますが、そこに行き着けるかどうかは不明です。

次こそ本当にいつになるか分かりませんので。

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