再開 …これで何回目?
【第七十七話】
ここって…
マシェに連れて行ってもらった家に着いて、「やっぱり」と思った。
そう、ライの家だった。
ということは、技師ってルウのことじゃない。まあ、腕はよく知っているので安心だけど。
「こちらに腕のいい技師がおられると聞いたんですが、いらっしゃいますか?」
マシェは、ノックをした後にそう言った。
出て来たのは、やっぱりルウだった。
そして、私の顔を見てビックリしてた。
だけど、残念ながら今日は私一人でティーナはいないんだよね。
ルウは、ティーナがいないかキョロキョロしてた。
ここで、マシェが言った。
「あなたが高名な技師だと聞いて、お願いに参りました どうか、私達に剣を作ってくださいませんか? 私はマシェと申します」
「あ? おいらのこと? おいらはそんな高名な何とかじゃないけど、何でも作れるぜ」
「では、お願いします」
「で、その剣は何に使うんだい?」
「こちらの方に、剣術大会に出てもらおうと思いまして」
「レスフィナ、何であんたが一緒にいるんだい?」
「私はこの人と色々と訳ありなんで…」
「レスフィナ、あなたはこの方とお知り合いなの?」
「ええまあ、色々あってね…」
「話に割り込んですまないが、何でおいらに頼んだんだい?」
「それは、大会の規定で剣が折れてはいけないということなので、腕が良いといわれているあなたに折れない剣を作ってもらいたいのです」
「ふーん、そうか それは作りがいがあるじゃないか!」
「それで、いか程お支払いをすればいいのでしょう?」
「それはいらないねぇ 以前、そのレスフィナに援助してもらったからね」
「えっ!? そうなんですか?」
「折れない剣っていっても、決まりがあるんじゃないか?」
「いえ、どんな剣でもよいということですから、決まりは無いはずです」
「よしっ! それなら色々と考えてみるさ じゃあ任せてくれよ」
「どれくらいで出来そうですか?」
「う~ん、5日程あれば出来るかな?」
「えっ? そんなに早く?」
「じゃあ、それまでこの家で待っててくれよ」
「いえ、私達は宿屋に泊りますので」
「マシェ、ここに泊りましょうよ 以前、ここに泊っていたことがあるし」
「じゃあ、そうしましょうか」
そして夕方、ライが帰ってきた。
「あ~レスフィナ、久しぶりだな~ 元気してたか? それで、もう一人は誰だ?」
「はい、私はトアル王国から来たマシェと申します」
「その人は、おいらに剣を作ってもらいに来たんだよ」
「そうか、それは頑張れよ」
そう言って、ライは奥に行った。
「泊めてもらったお礼に、私が食事を作ります」 とマシェが言った。
マシェの料理ってどんなのだろう? 楽しみ!
そして、料理はマシェに任せた。私は簡単なものしか作れないからね。
~夕食の時間~
マシェの料理、地味だけど美味しそうだな~
何か、じゃがいも?の煮たのがあるけど、食べてみよう。「パクッ」
えっ? 何これ? 肉じゃがじゃないの!?
この世界に醤油があったの?
「マシェ、すごく美味しいわ~ この調味料、どうしたの?」
「それ、ここにあったんだけど、良かったみたいなので使ってみたの」
やっぱりルウって何者? って、それを肉じゃがにしてしまうマシェも…
この世界って、一体何なんだろう? けどまあ、いっか。
そして、マシェは家事をして過ごしていた。
私はというと… することが無いので剣を振る事にした。
剣は、ライに借りた重たい鉄棒で。
あの剣は、危ないので置いといた。あれを使うことが無いように。
今回、ティーナを連れて来なかった理由は単純。
別に行く必要が無かったので。
まさか、ルウの所に行くなんて予想もしなかった。
まあ連れてきたらまた面倒だったしね。
この事は黙っていよう。
そして、6日目。
ルウが作業場から戻って来た。
「出来たぞー! おいらの渾身の作だ まあ、見てくれ」
「何か大きい鞘だね」
長さは目算で60センチくらいだと思うけど、厚みがあって結構ゴツイ剣の様だ。
何故か鞘も金属で作られていた。
さぞかし立派な剣なんだろうな。抜いてみよう。
何かロックがあるな。これを外してっと。
「何これ~!」
剣は薄くてへらへらしてた。ぐにゃぐにゃ曲がるし。
「何これー!? こんなの使えるわけないじゃない!」
「これは、剣は抜いたらダメなんだ 鞘にいれたまま使うんだ」
「ど、どういうこと?」
「この鞘を剣として使うんだ 剣はどんな物でもいいって言ってたからね」
「ああ、そうなの?」
「ロックしてこれで大丈夫だ ちょっと使ってみてくれよ」
私は、ブンブンと振ってみたけどなかなか良さそう。
剣が折れてはいけないということなので、ちょっと先にある大岩に打ち込んでみよう。
そして歩いて行って、岩に剣を打ち込んだ。しかし!
「カシィィィィンッ!!!」と、柄の部分と本体が分割して折れてしまった。
「何これぇ~ これじゃダメじゃないのよ!」
「あ~、ゴメンゴメン ロックの部分が弱かったみたいだ 2日程預からせてくれ」
「じゃあ、お願いするね こんなこと初めてだけど大丈夫なの?」
「悪い、ちょっと甘く考えていたみたい 次はキチッとするから任せてくれないか?」
「なら、お願いする」
そうして、待つことにした。
本当に大丈夫かな?
今回は結構早く出来ました。
けど、面白いかそうでないかは別ですが…
いつも書いてるけど、何か勝手に話が進んじゃうんですよね。
なので、こんな話を書くとは全然思ってなかったです。
この先、どう進んでいくのか全く分かりません。
けど、読んでくださってる方々、本当にありがとうございます。




