新たなる力
【第七十三話】
ライと対戦するの、これで3回目だっけ? う~ん、そのくらいかな?
剣を抜いてみたんだけど、やっぱり刃は付いてないな。研いでないんだし。
けど、刃先はかなり尖ってる。
前の剣は私は問題無く持てたんだけど、やっぱり重たかったかな。
けどこの剣、驚くほど軽い。多分、普通の剣より軽いと思う。
ちょっと振ってみようか。
うん、特に問題は無いな。あの時発した閃光は何だったのかな?
じゃあ、本気で振ってみようかな。
剣を両手で握り直して上段に構える。そして一閃。
この時、ものすごい閃光が走った。そして、ものすごい音が聞こえた。
えっ、何? 雷?
そして眼前を見て、私は言葉を失った。
そこへ、轟音を聞いて駆け付けたライ。
「こ、これは一体何が起こったんだ!」
そこには、地面に大きな亀裂があった。その亀裂が、ずーっと先まで続いていた。
「この剣って一体何!?」 前の黒い剣だった時はここまでの破壊力は無かったのに、これがこの剣の本当の力なの?
「何だこれは!? もしかしてその剣の威力なのか?」
「そうみたいですね 私もビックリしていますよ」 冷静を装っていたけど、本当はドキドキしていた。
そして…
「では対戦するとしよう そ、その剣は使わないよな…」
「ええもちろん、これはいざという時しか使えませんから」
ライは、ホッとした表情をしていた。
「じゃあ代わりの剣を貸してくださる?」
「じゃあ、俺の剣を使ってくれ」と、剣を渡してきた。
「なら俺は…これを使おうか」と言って、手にしたのは太い鉄の棒だった。
「では、行くぞ!」と言って、向かってきた。
鉄棒を片手で持ち、斜めに振り下ろしてきた。
私は咄嗟に剣で受け止めた。「キィィィィィッン!」と金属音が響いた。
ライはすごい力で押し込んできた。けど、私はそれを跳ねのけた。
ライは再び鉄棒を振り下ろした。今度は、真上から来た。
私は、それを受け止めた。さっきは咄嗟のことだったので慌てて受け止めたんだけど、今度は違う。
真正面から本気で受け止めた。
そして、こちらも剣を振るった。その時、一瞬剣が光った。えっ?
ライの振るった鉄棒を止めた。そのはずが、鉄棒は振り下ろされた。
あれっ? 何か前も同じことあったような?
ってことはまさか?
やっぱり… 鉄棒は切断されているではないか。
えーっ、この剣は借りたものでそんな力はないはずなのに! どういうこと?
「おいおい、それ、俺の剣だろ? 何でそんなことになるんだ?」
「私も分からない 何故?」
「もしかしてそれ、お前の力なんじゃないか?」
「ええっ? あ、確かにそうかも…」 そう考えたら少し納得した。
もしかしたら、あの剣を握った時にパワーをもらったのかも? そう考えるしかなさそうだね。
ここで私はライに話しかけた。
「ねえ、対戦の続きする? 私は木の枝でするから」
「お、おう、それならやろうじゃないか」
「じゃあ、あなたも木の枝でお願い!」と言い、木の枝を手渡した。
「では、始める!」と言って木の枝を振りかざしたライ。
私はサッと避けて、今度は私が木の棒を振り下ろした。
ライはそれを受けたんだけど、木の枝は切断されてしまった。えーっ、こんなことあるの~?
更に、ライの額まで切ってしまった。けど、傷は浅かったので大丈夫だったみたいだけど…
「ごめんなさい、ごめんなさい!」 私は何度も謝った。
ライは傷を負ったので家に戻ることにした。
家にはルウがいて、「兄さん、それどうしたんだ?」と聞いてきた。
「あ、いや、これは大したことないんだ」と、私をかばってくれた。
「じゃあ、おいらが作った薬を付けてみてくれよ」と、ライに進めていた。
「おいらが付けてあげるから、兄さんはじっとしてて」
「ああ、任せる」
ルウは傷口に薬を塗り、その上から何かを貼っていた。
「兄さん、明後日くらいには治るから、このままにしといて」
そうルウが言ったんだけど、ルウってやっぱり何者?
そして2日後、「そろそろいいと思うから、これ剥がすね」とルウがライに向かって言った。
額には赤い線が薄っすら残ってたけど、もう殆ど治ってた。良かった~。
そして、ライの家を後にすることにした。
けどティーナはルウの元を離れようとしない。
何とか説得したんだけど、2人が一夜を過ごしたらどうなるか…
けど、魔王を倒したんだからいいんだけどね。でも、まだ早いような気がするので…
ライの傷は私が治せばよかったんだけど、このことはまだ言ってなかったからまだ秘密にしておこう。
まあ、機会があればいずれまた。
では、行くとしようか! この人達にはまたお世話になるかもしれないね。では、それまでさようなら。
旅の目的は達成したんだけど、これからどうしよう?
何とか書き終えました。
最後に、「これからどうしよう?」とあるんですが、本当にどうしよう?
今、真っ白な状態です。
また旅に出るんだけど、何をする?
本編とは違う話は考えているんだけど、それ以外が全然。
本当に次はいつになるか分かりませんので。




