神剣
【第七十二話】
次の日、作業場に行ってみた。
が、何故かルウの顔が暗い。
何があったのか聞いてみた。そうしたら、
「これは、おいらの手に余る代物だった…」
「それは、どういうこと?」
「まずは、溶かしてみないといけないので、小さい炉に入れてそこに火を入れたんだ」
「それで?」
「溶かす物が小さいから、小さい炉に入れたんだ それが…」
ルウは押し黙ってしまった。
「一体何が起きたの!」 私はルウに問い詰めた。
「こうなったんだけど…」
ルウは何だか長い物を指差した。
それは白い物だった。
「この歯を溶かしたら大きくなって炉から溢れて流れ落ちて、こんな物になってしまったんだよ」
「大きくなったって、どういうことなの?」
「それはおいらにも分からないんだけど、これ歯にしては重た過ぎたから本来の大きさに戻ったんじゃないのかな?」
「ああ、ちょっと理解したかも」
「それで、どんなになったのかな?」
それを見て、またビックリした。
これって、殆ど剣の形をしているんじゃないの。溶けて流れ落ちたのに、こんな形になってしまったの?
何だか前の剣に形が似ているんだけど。
「これって剣に出来ないの?」と聞いてみたら、
「あっ、それはおいら考えて無かったよ こんなことになってしまったから、思考停止していたみたいだ」
「剣を作る時、叩いて作るじゃない それやってみたら?」
「ああ、その方法は知ってる じゃあやってみるから任せてくれるか?」
「じゃあ、お任せするから期待してるね」
これって、魔王の呪縛から解放されたから元の剣に戻ろうとしたのかな?
って、この剣も謎だな。
元は黒かったんだけど、何故か今は白い。
白くなったのは、元々剣が何かに封じられていたのが魔王と一緒に浄化されたとか?
前の剣は別に悪い感じはしなかったんだけど、何か今のは綺麗な感じがしてる。う~ん、謎だ。
まあ後はルウに任せるとしよう。
それから、5日経った。
ルウがまた困った顔をしていた。
「一体どうしたの?」
「最初、剣が分厚くて叩いて薄くしたんだ それでいい形になったんで研ごうとしたんだ だけど問題が発生したんだ!」
「それはどういう?」
「全然研げないんだ これ、ものすごく固いんだ」
私は考えた、そして
「熱して叩いて形が変わったんでしょ なら、その柔らかい時に型に入れて押し込んでしまえばいいんじゃない?」
「あっ、そうか! 今の剣を型取りして複製を作る、それを研いでそれを型に取ればいいんじゃないか!」
「じゃあ、素敵な剣が出来るのを楽しみにしてるから」
「ああ、任せてほしい じゃあ又作業場に戻るよ」
私達は手を振って見送った
それから2日後、剣が出来たと報告があった。
「いや~、苦労したんだ 複製をキンッキンに研いで、その型に叩きこんで出来たのがこれだ!」
それを見て私はビックリした。剣は白かったんだけど、輝くように白かったから。
「この剣、素晴らしいだろ! だから、名前を付けたんだ!」
ええっ? 別に名前なんかいいのに。
「その名も神剣 レスフィーナ!」
「えっ? 何で私の名前に!?って、ちょっと違うんだけど…」
「ああその名前、なんか声が聞こえたんだよ」
「どこから?」
「なんか頭の中に聞こえてきたんだ」
「それはどこから?」
「多分、その剣だと思う それしか無かったし」
「この剣って意思があるの!?」
「もしかしたらあるんじゃない? でも、これって剣なんだからどうなんだろうな?」
「とりあえず、よく見せて」
と言って剣を手に取ってみた。剣を握った瞬間、剣が輝いた!
いや、輝いたというより一瞬閃光を放った。
そして、声が聞こえた。
「やっと本来の姿に戻れた! 私を戻してくれた者に感謝している そして、やっとあなたの手に戻ることが出来た」
えぇっ! 一体何のこと! 元のレスフィナはこの剣の持ち主だったの?
けど、この剣を再生したルウって一体何者? この剣の本来の姿を分かっててやったのかな?
う~ん、全然分からない。けど、それより…
「えーと、あなたはレスフィーナっていうんですか? 私はレスフィナなんですけど何かあなたと関係が?」 と、剣に聞いてみた。
だけど、「しーん…」と、返答が無い。あれは何だったのかな?
「鞘も作ったから、これも持っていってくれ」 と、ルウが手渡してくれた。
「ありがとね」と言って受け取った。
作業場を出ようとしたらティーナが「私はルウを手伝う~」と言ってきたので、1人でライの家に戻った。
「帰りました~」と言ったら、
「おぉっ! その見事な剣はどうしたんだ?」とライが聞いてきた。
「これは、私が持っていた地金から、ルウが剣を作ってくれたんです」
「おおっ、やはりルウはやりおるな~」
ライは今日も昼から出勤らしい。そして、
「俺が帰ったら、又対戦してくれんか?」と言ってきた。
「けど、これ刃が付いてないんですよね~ でも、危険が無いからいいかもね」
「あ~、あんたは強いからな~ その方が俺にとってもいいかもしれんな じゃあ、帰ったら相手してくれ」
そう言ってライは家を出た。
そして、夕方になって帰ってきた。
だけど、薄暗くなってきているので、「明日の朝にしない?」と言ったら、「ああ、了解した」と返事が来た。
そして次の日の朝、対戦することとなった。
もう、アイディアが出てこなくて苦労しました。
けど、やはりどこからか勝手に話しが出てくるような?
この展開、自分の思ってたのとだんだん離れてくるような気がします。
本当、勝手に話が進んでいるような。
ちょっと先までは考えていますが、その先は全く未定でどうなるかは分かりません。
なるべく続けようと思いますが、突然消えてしまったらすみません。
ということで、こんな素人が書いた話を読んでくださる皆様、ありがとうございます。




