戦い終えて
【第七十話】
あれから6日経った。
ティーナがルウと一緒に戻って来た。
もう、ラブラブじゃない!
私はルウに向けて、
「何で、あなたまで来てるの?」 と言った。
「ティーナから話を聞いたんだけど、魔王を完全に封印するにはおいらも行かなくちゃいけないと思って」
「それはどういうこと?」
「まずは、魔王の欠片を回収してから話すよ」
と言ったので、皆で回収することにした。
それから半日位経ったかな?
100%ではないかもしれないけど、回収できた。
ティーナが荷車を引っ張って来たんだけど、そこには手の平サイズの金属の箱がいっぱいあった。
そこに魔王の欠片を入れていった。
そして、ルウが言った。
「このままでは欠片同士がくっ付いて再生する可能性があるので、ここに糊を入れていくんだ」 と。
ちょっと大きな容器を二つ出してきた。
両方の蓋を開け、片方に流し入れていた。見る限り、水みたいにサラサラしているものだった。
そして蓋をして振っていた。これでもか、というくらい混ぜていた。
蓋を開け、箱の中に入れた。
10個位注いだら液が無くなった。
なので、また容器を出して同じことをした。
これ、どうなったのかな? と箱の中を見てみた。
思わず触ってしまったんだけど、ビックリ。
液体だったのに、もう固まっているではないか。ものすごく固い。
ああ、そういうことね! これで再生は不可能と言うことか。
けどこれって「糊」というより「接着剤」じゃないの。ルウってすごすぎるんだけど。
ルウが来てくれて良かった!
魔王の欠片は回収したから、船出とするか。って、船を用意しないといけないな。
「船で旅に出るんだろ? その船、おいらが用意するから」 とルウが言ってきた。
「じゃあ、お願いしちゃおうかな?」
お金は以前あげたのがあるんだけど、有り余る程あるから大丈夫でしょう。
とりあえず、家まで送ろう。
って、2人して荷台に乗ってるんだけど。まあ、いいか。私が荷車を引いた。
そして、ルウの家というか、ライの家に着いた。
ライは笑顔で出迎えてくれた。
「おー、元気にしてたかー? よく来てくれた!」
「はい、何とかやっています」
「それはそうと、魔王を倒したって聞いたんだが、やはりあんたはスゴイな~」
「ええ、まあ何とかね…」
「それにしても魔王なんてお話の世界だけだと思ってたんだが、本当にいたとはビックリだ」
確かに、私もそうだったから。 けど、この世界、何かおかしな方向に進んでないかな?
まあ、気のせいだと思っておこう。余計な心配するときりが無いしね。
それで、船をどうするかルウに聞いてみた。
「ルウ、船はいつ頃になるかな?」
「近くに港があるんだけど、古い船を安く譲ってもらうことになったんだ 後は乗れるようにおいらが何とかするから7日程待って」
「ありがとう、じゃあお願いね」
そう言って、ライの家を出ようとしたら声をかけられた。
「あんたら、行くあては無いんだろ、またウチに泊っていけばいいじゃないか」
「え? あ、ありがとう じゃあまたお世話になります」
そして、ライ、ルウとの共同生活が始まった。
翌朝ライは領主として仕事に出かけた。
それにしても自宅から通う領主っているの? まあ自由だけどね。
ライが帰ってきて、夕食の時間になった。
既にルウが準備していた。
えっ? 何これ? ものすごいご馳走が並んでるんだけど。
「これ、どうしたの?」 と聞いたら、
「いや~、久しぶりにお客さんが来たから奮発したんだよ」 と言ってくれた。
ありがたい、ありがたい。では、頂くとしましょう。
もちろんティーナはルウの隣に座っている。って、近過ぎるんだけど。
まあ、ラブラブだからいいか。
2人がどういう状況だったかは、伏せておく。
で、美味しく頂きました。
翌日、ライは昼から仕事だって。それで、午前中は組手をやってくれと頼まれた。
私は木剣で相手をすることに。だけど、両手で。
ライは真剣だから、そうしないと危ないので。
ライは上段の構えから大きく振ってきた。
私は後ろに飛んで避けたつもりが、ライはそれ以上に踏み込んできた。
私は右手の木剣の先で受けた。
木剣を切り裂いていったんだけど、このままでは危ないと思い、剣を引いた。
そうしたら、木剣にめりこんだ剣が引っ張られてライも引っ張られた。
私は左手の木剣をライの首筋に当てた。
「あいや、参った!」 勝負はついた。
「あんたに勝てる気が全くしない 俺もまだまだだな」
「あの踏み込み、ちょっと危なかったよ」
と言ったら、
「そうか、そうか やっぱり俺もまんざらではないかもな ハッハッハ!」 と笑った。
それから昼前になり早めの昼食を食べ、ライは出掛けて行った。
ルウは、船を調達したりしているので、ここにはいない。
おかげでティーナの機嫌がちょっと悪い。
なので、ティーナのことは放っておいた。これしかないからね。
しばらくしたらルウが帰ってきた。
一目散に駆けていくティーナ。本当に好きなんだな。
「船は調達出来たんだけど、ちょっと酷い状態だったんだ 明日から修理に入るからしばらく帰れないと思う」
そうルウが言ったら、
「じゃあ私も手伝いに行くから!」 とティーナが言った。
「それなら手伝ってもらおうかな」 この言葉に喜んだティーナ。
今のティーナ、盲目って感じだな。
じゃあ私は家のことしようかな? 他に人がいないので。
と言っても、家事をしたことないし…
けど、元のレスフィナがやってたら多少は出来るかも?
やってみたけど、何かスイスイ出来るんだけど。
レスフィナ、何事も無ければ良い主婦になってたんじゃないかな?
夕方、ライが帰ってきた。
私は夕食を準備していたので、それを出した。
家にある物を使ったので質素な料理だけど、うまく出来たと思う。
ライは、「旨い旨い」と喜んでくれた。
「あんた、いい嫁さんになるぜ」と言ってくれたが、別にうれしくなんかはないんだけど。
そして約束の7日が経ち、2人共戻って来た。
これ、自分が書いてるはずなんだけど、勝手に話しが進んでます。
ティーナ、最初はルウのことをものすごく嫌っていたんだけど、何故?
これは勝手にキャラがそうするようにしたもので、自分は特に考えてなかったです。
次は、海に出ます。
こんな展開、全然考えてなかったのですが、何故かこうなりました。
海での展開、どうしよう?
海って、未知なことばかりなので。




