番外編 ~リカコのひとり言~
私はリカコ。一応神様やってます。けど、ちょっと違うんだけどね。
元から神様ではなくて、なってしまったというか。
実は私も召喚されたわけで。
以前の記憶は全く無いんだけど、名前だけは憶えてた。それが、「リカコ」。
前代の神様に呼ばれたわけで。
何で召喚されたか理由を聞いたけど、教えてもらえなかった。何故、私が?
その前に、何で神の座を譲るという決断をしたのか、理由も教えてもらえなかった。
全知全能の力を与えられたみたいだけど何をやればいいのか、これも教えてもらえなかった。
自分で考えろってこと?
ところで前代の神様、一体何処に行ったんだろう?
前代の神様に言われたんだけど、神って何もしないらしい。何それ!?
けどそれは肉体が無いからそうらしい。神様だしね。
じゃあ肉体を得ることが可能ならば何でも出来るのでは?けど、何をするの?
とにかく人を見ていなさいと言われたけど、つまんないな。
何か起きないかな~?
神になってどれ位経ったのだろう?
何ヶ月? 何年? 何十年? いや、それよりももっと?
ここ、天上界っていうの?
確かに地上の人々が見える、そして声も聞こえる。
やっぱりこれが神ってことかな?
ちょっと前になるんだけど、ある魂を見付けた。
何故か分からないけど、何か懐かしい気がしたので。
私は神なので、この魂を転生してあげようと思った。
けど初めてなのでやり方がよく分からない。
どうしようか考えてたら、つい地面の方を意識してしまった。
そこにあったのは草原。つまり、雑草に転生させてしまった。何たる大失態!
どうしようかと考えて、「再転生」の能力を付与した。
これで何とかなるだろうと。これでいつかは人間になるでしょう。と、希望的観測。
そして今、人間になった彼女は最強ではないかもしれないけど、強くなった。
いずれ、私は助けを乞うことになるかも。
それからどれくらい経ったのだろう、何やら悪の匂いがしてきた
いや、匂いじゃないんだけどそういう波動が出ていたので
「何、魔王の復活?」
これは放置出来ないと思い調べてみた。
なんか、悪は許せないっていうのが昔からあったので。って、いつからだっけ? まあどうでもいいけど。
そして地上を見てみたら、とある所で死体が徘徊しているというのが分かった。
そこに行ってみたんだけど、私は意識だけの存在なのでどうしようも出来なかった。
そうしたら、微かな声が聞こえたので行ってみた。
そこには少女が隠れて泣いていた。
よし、この子の体を借りよう!
けどまだ幼いのでほんの僅かしか借りれない。で、1/1000ほど借りることにした。
これでも彼女にとってはギリギリかもしれないけど、こちらもギリギリなのでまあ仕方ない…ということにしておこう。
これで体を得たので何でも出来るぞ!
早速この娘の体を触ってみる。そうしたら、
触れるんだけど、それ以上は出来ない。だってこの体、表面だけでものすごく薄いんだから。
でも私は神様! 体さえあればそこからパワーを出して何でも出来る。
便利だねぇ~。
少女は何も食べてないらしく、息絶え絶えだった。
なので、ちょっとばかし元気をあげた。パワーを与えてあげたというか。
そうしたら、意識がはっきりしてきたみたい。
ところでこの動く死体達、どうやら魔王のエネルギーの糧となるみたい。
どうしたらいいか…
と思ってたら誰か来た。2人みたいだな。
あ、あれは私が召喚した人ではないの!
やっと来てくれた。
あの時、王に囁いたからね~ それを信じてくれて良かった。
ここで、魔王にされる人を変更しようと思った。
このままあの男の人が魔王になってしまえば、あの人は死んでしまうから。
神は人の生き死には手は出さないんだけど、今回ばかりは阻止しないといけない。
魔王のために人が死ぬことがあってはいけないから。
けどこの人は多分だけど大丈夫でしょう。今までの経緯を見てきたからね。
そして、手に入れていた「魔王の種」を取り出した。
それを彼女に飛ばそうと思ったんだけど、この極薄の体では無理。
なので、右手に肉を集めようと集中した。そうしたら、片足が消えた。あらららら。
そして魔王の種を弾いた。それは彼女の右耳に打ち込まれた。
で、その2人戦い出した。
でも、あのゾンビが本当に死んだらそれが魔王のエネルギーになってしまうんだけど、まあ何とかなるか。
任せてみようか。
あららら、全部倒しちゃったよ。
「けど、これから面白いことになりそうだね」
そう言って、私はその場を後にした。
その後、また再会した。
今度は魔王に合わせるために。
復活した魔王から排出された後、ちょっと助けてあげたのは私だったんだよね~。
彼女自身の力で助かっていたかもしれないけど、あの時はやっぱり危なかったしね。
で、その後魔王と戦ってもらうために案内したんだけど。
魔王によって国が一つ滅んだ訳だけど、事前に私が人々を移動させておいたから皆助かった。
魔王は私達神にとっては敵みたいなので、これによって人間が死ぬのは絶対に許されないから。
けど、最果ての地の出来事は私も分からなかった。だって正確には死んだわけではなかったので。
結局完全に殺してしまったのはあの2人だったんだけど、まあこれは仕方なかったということで許してあげよう。
他に方法は無かったし。
それにしても彼女の力、私の想像以上だった。
最後に放った雷撃、あれで魔王は三日三晩動けなかったしね。
雑草からあそこまで強くなれる?
あの魂に何かを感じたんだけど、彼女って一体…
初めての番外編です。
何か、これを書いておかないと前に進まないような気がしたので。
今まで書いてきたことの補完ということで。
で、次からの展開は全く考えていません。
なので、次はいつになるか分かりませんので。
あらためて読んだら間違い発見。
直しときました。
何を直したかは秘密で。




