反撃開始?
【第六十話】
雷撃が目前まで迫ってきた!
だが、その雷撃は何故か跳ね返された。
えっ!? 何が起こったの?
魔王を見たら、何が起こったのか全く分からないという顔をしていた。
私は理解した。
私は魔王と体を共有していた。なので、魔王の能力が使えるのでは?と。
腕と腕を接触させたらスパークが発生したということは、やっぱりそうだ。
私の腕はマイナスに帯電してたということだろう。
雷撃はマイナスの電気だから、それで反発させたということ。
何で腕だけかは分からないけど。
これでもう雷撃が来ても大丈夫。
気を取り直した魔王は連続で雷撃を放ってきた。
だけど、それを跳ね返す私。
直前で跳ね返すのではなく、1メートルくらい近づいた所で跳ね返っていく。
これって、マイナスだけど私の方が電圧高いとか?
前のレスフィナは、触れるだけで回復してたけどこれって魔力?が高いからなのかも。
ヒールは魔法だから多分そうなのだろう。
魔王は諦めずに何度も何度も雷撃を放ってきた。これしか攻撃出来ないとか?
このままでは埒が明かないので、逃げるしかないと思った。
でも今の状況では難しい。
どうしようか考えた。
逃げる時間を作ればいいので、私も雷撃を撃ってみようと思った。きっと出来るはずだから。
私は咄嗟に両手でボールを持つような恰好をした。もちろん、手は触れないように。
そうしたら小さな光の球が出来た。
「大きくなれ!と念じたら大きくなった しかも魔王のよりも大きくなった」
そして、念じ続けたら手をこれ以上広げられないくらいに雷球は大きくなった。
左手をゆっくり離したら、右手にその雷球は移った。
それを魔王に投げ付けた。
そうしたら向こうの方で「ドカーン!」と音がした。
どうなったのかは確認してないけど、ティーナに「逃げるよ!」と言い、走り出した。
魔王は何もしてこなかったので、多少はダメージを与えられたのではないだろうか。
それよりも、今は逃げるのが一番。
あれからどれ位走ったのだろうか? ここまで来れば大丈夫でしょう。
私達は座り込んだ。
私は安心して思わず腕を組んでしまった。けど、何も起こらない。
戦闘状態というか、極度の緊張状態だったからああなったのかな?
よく分からないけど。
またアレが出来るかどうかも分からないし。
逃げ切ったようだけど安心は出来ない。魔王とまた出会うかもしれないし。
魔王に雷撃を撃ってもあまり効果は無いだろう。
だって魔王も同じ攻撃してくるので耐性はあるだろうから。
どうしよう? と少し考えてみた。
「あ、そうだ!」
魔王のあの体に対抗出来るのはあれしかない!
でも、今のままではダメ。
私は、他の魔法を習得することにした。




