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帰還

【第五十三話】


また戦うのは嫌だったので、逃げることにした。


後ろを向いて逃げようとしたのだったが、それも出来なくなった。


四方からゾンビが来るではないか。囲まれてしまった! いつの間に!?




 これを見ている存在がいた。あの少女だ。


 「どうするのか、お手並み拝見ということで フフフ…」


 フードで隠れているが、少女は不気味に笑った。 




私はバットは止めて、剣で戦うことにした。


よし、決めた!


まずは縦に一閃、次に腕ごと横に切る。もうこれで動くことは出来ない。


ここの住民だったかもしれないこのゾンビ達、もう死んでるからかまわないよね。


そして、バットをもう一本ティーナに渡した。


「ティーナ、もうやっちゃって!」


「おうっ!」と勇ましい声が聞こえてきた。


一気に二体倒してる、すごいねティーナ。


私もどんどん倒していったけど、なんせ数が多い。けど倒さなくちゃ私達が襲われる。


それにしてもゾンビを操ってる人はどこ?


辺りを見回してもいない。って、え? アレ?


遠くの方に小さい人影が見えた。もしかして子供?


けど、今はそれどころではない。


それから一方的な戦闘が続いた。


もう、何体倒したか分からないけど、大分数は減ってきたみたい。


「ティーナ、もう一息よ!」


ティーナは無言で戦い続けている。私も行くぞ!


そしてようやく最後の一体を仕留めた。


2人とも座り込んだ。


あ、そうだ! あの子はどこ?


人影はもう消えていた。あれは一体何だったんだろう?


戦いで幻覚を見たのかもしれない。うん、多分そうだ。



結局誰もいなかったんだけど、ゾンビがここの住人だったのでは、ということはティーナに言わないでおこう。



さあ、これからどうしよう?


ここの住人全員がゾンビになってしまったかもしれない。でも、もしかしたら生き残りがいるかもしれない。もう少し見ていこうか。


「もう少し見て、誰もいなかったら上に上がろうか」と言った。


そして、今度は建物の裏とか色々な所を見て回った。


そうしたら、小さな声が聞こえた。


「た、助けて…」


私達はすぐそこに向かった。


小学生くらいの子供だった。(この世界に小学校があるかどうかは知らないけど)駆け寄って抱き上げたが、力が無くぐったりしていた。


なので、すぐに水を飲ませた。


「お腹空いてない?」と聞いたら、小さくうなずいた。


なので、パンをあげた。そうしたら、あっという間に食べてしまったのでもう一つあげた。


今度は味わってるみたいで、ゆっくり食べている。やっぱりこのパンは美味しいからね。


落ち着いたみたいなので、何があったのか聞いてみることにした。


どうやら、私達の足音が聞こえたから助けを求めたらしい。そして、続いてこう言った。


「私が寝ようと2階にいたら下から悲鳴が聞こえたの それで怖くなって隠れていたの」


「うん、それで?」


「そのまま眠ってしまって、朝になったら父さん、母さん皆死んでたの!」


「そうだったの…」


「うわあぁぁぁぁんっ!」


泣き出してしまった。しばらくは聞けないか…



ここでティーナがしゃがんで話しかけた。


「私のお父さんとお母さんは、私が子供の頃に死んじゃったんだ でも、皆温かく話しかけてくれて、とても嬉しかった あなたは今どう?」


ここで、私も話しかけた。


「うん、私達があなたを守るから、不安はあると思うけど心配はしないで」


そう言ったら、


「ホントに大丈夫?」と聞いてきた。


2人そろって、「大丈夫だよ!」と言った。


そうしたら、悲しみの表情が少し混ざった笑顔を見せてくれた。


それから、少しずつ話してくれた。


「外に出たんだけど、誰もいなかったの 歩いて行っても誰もいなかったの」


「そうだったの それから何日経ったの?」


「4日だよ」


「その間、ご飯はどうしてたの?」


「人の家に入って、もらってたの でも、見てしまったの 皆死んでた! うわぁぁぁん!」


それは辛かったろうね…


「それからはずっと何も食べてなかったの…」


うん、私達が見付けて良かった。


「じゃあ、戻ろうか」とティーナに言った。


「あ、そうだ 私の名前はレスフィナというの もう一人はティーナというんだよ あなたの名前は?」


「わたしは、トリル」


“わたし”って言うんなら女の子か。全身汚れてて分からなかったよ。


そして、絶壁まで戻ってきた。ロープを探していたら、見付かった。


「そうだ、何か紐を探してきてくれない? この子を縛って上まで上るから」と、ティーナに頼んだ。


しばらくしてティーナが戻って来た。


そしてトリルを背負って、落ちないように縛ってもらった。これで大丈夫。


ティーナが先に上ってもらうようにした。


ティーナは、サッサッサッと上って行ってしまった。


しばらくしたら、ロープがチョイチョイ動いた。よし!


そして私はロープを体に巻いて軽く結び、端っこを持った。もう片手はロープの端を持った。


ロープを軽く引っ張ると、ティーナが持ち上げてくれた。


私は、崖を歩くように上がって行った。


上がる直前にティーナが手を差し伸べてくれて、無事に上がることが出来た。


ありがとう、ティーナ。


けど、これからどうしよう?


今日来たばっかりだけど、調査は終わってしまった。


10日後に来ると言ってたけど、そんなに待てない。なので、歩いて戻ることにしよう。


トリルとティーナを台車に乗せて、私が引っ張ることにした。後で交代してもらうけど。


歩いていたら、城のすぐ近くまで来たので、そのまま私が台車を引っ張ることにした。


そして、着いた。


着いたら、皆ビックリしてた。だって、今朝出立したばかりだから。


さて、王には何て報告しよう。悩む…


そうだ、トリルに確認しておこう。


「他に何か起こらなかった?」


「ううん 何も無かったよ」


はい、決まり。ゾンビに遭遇したことは黙っていよう。

人と人との会話ってものすごく苦手なんだけど、何とか出来てる。

まあ、ものすごく下手くそで読めたもんじゃないんだけど。

何気に新キャラが出て来た。

この子は全然案に無かったんだけど、突然現れて勝手に名乗った。

名前、全然考えてなかったんだけど、自然に出てきました。

謎の少女が出てきてるんだけど、その関係とは…

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