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アヤナ

【第四十八話】


矢を拾いに歩いて行ったら誰かいた。


そうしたら突然、「いやー! 来ないでー」 とその人が叫んだ。


「やめて、近付かないで!」と更に叫ぶ。


よく見たらその人、肩から血を流していた。


これはいけないと思い、急いでその人に近づき肩を治療してあげた。そうしたら、


「やめて、やめて、やめて!… えっ? 痛みが消えた?」


そうしたら、その人…女の人なんだけど、少し安心したみたい。


「どう、落ち着いた?」と言ったら、ゆっくりと頷いた。


「何があったのか教えてくれる?」と聞いたけど、まだ完全に落ち着かないようで黙ったまま。


しばらくして、ようやく落ち着いたようで話し出した。


「あ、あなたが治してくれたの? どうやったのか分からないけど、ありがとう」


続けて話し出した。


「私の姉さんがさらわれてしまったの! それを追っていたら矢で撃たれてしまって…」


「そうだったの 話してくれてありがとうね」


「あ、さっきはあいつらの仲間だと思ってしまってごめんなさい」


最初の反応はそういうことだったのか。まあ無理もないね。


ここでティーナが彼女に聞いた。


「それで、お姉さんをさらったやつってどんな奴だったの?」と。


「ごめんなさい、実はちょっと話が違うの」


「えっ? それはどういうこと?」


「実は私もさらわれたのだけど、姉さんが逃がしてくれたんです」


「ああ、そうだったの」


「私を逃がしてくれた後、姉さんは何処かに連れて行かれそうになって姉さんを追ったのだけど、やつらに襲われてて逃げてきたんです」


「え? 何で襲われたの?」


「多分、一回逃げようとした者を殺そうとしたんじゃないかと 秘密を守るために」


ああそうか。ということは、これって組織的なものでもっと上がいるんじゃないかな。


「じゃあ、私達がお姉さんたちを救ってあげよう いいよね、ティーナ」 こう言ったらティーナは頷いた。


「え? あ、あなたたちが姉をどうやって?」と言ってきたので、


「大丈夫だから任せて!」と言ったら、納得してないようだけど頷いた。



「さっきの話ですけど、やつらの顔を覚えているから今からそれを描きます」


ということで、メモ帳と鉛筆をこの人に渡した。


「あ、そうだ、あなたの名前は?」


「私の名前は、アヤナと言います」


あ~、何か日本的な名前だな~、ちょっと感動した。いや、それは置いといて…


アヤナは描いているんだけどビックリした。何この写実的な絵は? ここでティーナが、


「すごーい! まるで本物の人みたい」と感激していたようだ。


これは本当にすごい。何なの、この才能は?


「5人いたみたいなので、全員描きましたから あっ私達が捕らわれた時の建物も描いておきますね」と言い、再び描きだした。


細かい所は省略してあるけど、ものすごいクォリティーだった。


ここでアヤナが、「あ、姉さんも描くので見付けたらお願いします」と。


この絵も見たけど、すごくきれいな人だった。




「じゃあ、そこに行ってみるので場所を教えてくれる?」


「もうあそこには行きたくないので、途中までは案内します」と言ってくれた。



案内してもらって、アヤナは簡単な地図を描いた。


ものすごく簡単だけど、丁寧に描かれていてこれなら迷わずに着けるね。


「じゃあお姉さんを連れて来るから待ってて、ってどこにしよう?」


「ではこの先に役場があるのでそこで待ってます」と、役場の方を指差した。


そうしたら少し先の方に建物が見えたので了解した。



そして、その現場に着いた。絵に描かれたのと全く同じ建物。ここだ!


見ていると、何人かの男がいた。この絵と全く同じ人達だ。


そのまま見ていて全員確認した。が、1人絵には無かった人を見かけた。


あの人が怪しい。もしかして本部とつながってる人?


私はティーナに言い、その人を尾行することにした。ティーナはここを見張ってもらうことに。


暗くなってからそいつは動き始めた。



一方、ティーナは外にはもう誰もいなかったので、中に入って一番最初にあった部屋の中を覗いてみた。そうしたら、いた。


アヤナのお姉さんだ。これは絵と一緒だったからすぐ分かった。他にも4人の女の人がいた。


全員、腕を縛られていた。


男達はそこにはいなくて、別の部屋にいるみたいだった。


声が聞こえてきたのでそこの壁に耳を付け、中の声を聴いてみた。


そうしたら、中から話し声が。


ここで、ルウからもらっていた物を思い出した。


ルウが言うには、何でも引っ付ける強力な糊らしい。


これは木の容器に入っていて、ヘラで付けるタイプ。


開けてみたら薄い黄色だった。これに、付属の粉を入れて混ぜればいいらしい。


白い粉だったけど、混ぜても特に色は変わらなかった。


この糊を、扉の隙間に全部押し込んだ。


これで、300数えたら固まるらしい。


念のため、男達が出て来ないように扉を押さえていた。


300数えた後触ってみたら、糊が赤い色に変わってカチカチに固まっていた。成功だ。



皆に、今すぐここから出るようにと静かに言った。


皆、そろそろと出て行って救出は成功した。もちろん腕の縄はほどいてあげた。


男達が出られないように、外から色々拾ってきて扉の前に置いてきた。


まあこれで出ることは出来ないでしょう。


とりあえず、解決っと。


お姉さんに、「アヤナさんが待っているから私と一緒にいて」と伝えた。



一方、レスフィナの方は…

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