新たなステージへ
【第四十六話】
翌日、レンが訪ねて来た。
「調べたんだが、王は皆から慕われる良い王だったようだ 税金は高くないが、不満があったようだ」
「何ですか、それは?」
「ああ、税金が高いからだ」
「やっぱりそうでしたか あの領主は差額をくすねていたんですね」
「そうだ、実際の5倍の税金を徴収していたそうだ」
これには呆れた。どれだけ私利私欲の人間なのかと。
「もう、溜息しか出ませんね それで、領主にはどんな罰を与えたらいいですかね?」
「ああ、それなら考えがある これについてはルウに頼むことになるが」
「え? どんな?」と聞いたら、
「まあ、それは後で見てくれ」と言って教えてくれなかった。
2日後、それを目にした。
領主の姿を見てビックリした。
首には重そうな鉄の輪っか、それが手首と足首にも付いていた。これでは動くのがかなり辛そう。
まあ、この人にはこれくらいの罰を与えないとね。
その後、領主は解放された。でも、これからが地獄の始まりね。けど、これが妥当でしょう。
レンは言った。「この事を王国に報告しに行こうと思う」と。そして私は、
「それなら私も一緒に行かせてください それと、ライも一緒に」と言ったら、
「ライ兄さんも一緒にか? 何でだ?」
「まあそれは着いてから説明します」
私には最初から考えがあった。これが一番良いと思う結果になると思うので。
翌日、3人で王国に向かうことにした。
ティーナは「絶対に嫌!」と言ったけど、何とかして置いてきた。
実際、ルウと一緒にいるのが激しく嫌だったのだろう。けど、我慢して。
私達は王国に着いて、そこで王に会った。そして、レンが話し出した。
「あなたは領民から慕われる王だと聞いています ですが、税が高いと不満があるとも聞いています」
そうしたら王が、「それはどういうことだ! 税は決して高くはないのだが」
「はい知っております ですが、ここの領主が税を5倍にして徴集していたのです」
「何だと、その不届き物は!」と、激しく怒った。
「はい、それは私達が解決いたしました それで、領主は追放しました」
「そうであったか それでその方は何か言いたいのだろう」
ここで私が言った。
「はい、私は新たな領主に相応しい者を連れて来ました」と言ったら、皆ビックリした。誰?と。
「それはこちらに」と、ライを紹介した。
「何? 俺?」と言って、周りをキョロキョロ見渡した。
「はい、この者は領民のために努力している姿を私は見てきました どうか、許可をお願いします」
「そちの名前を聞かせよ」と、ライに言った王。
「は? お、俺……じゃない! 私はライと申します!」
「そうか、ライと申すのか そちは領民に対し、何をしたのか?」と王が言ったら、ライはうろたえた。
「それは私が説明します」
「では、そなたが説明いたせ」
「はい、ライは重税で苦しんでいる民に救いの手を差し伸べたのです」(これは本当のことだけど)
「それは一体どのようなことをしたのだ?」
「はい、困った村人達は反乱を起こそうとしたのですが、それを止めたのです これで、多くの人の命が救われたのです」
「おお、そうか それは素晴らしい!」
「そして、領主を捕らえたのです」
王は拍手をしていた。これで決まりかな?
「よろしい、そちに領主を命ずることとする」
ライはキョロキョロして落ち着かない様子。
「わ、私などが領主に?」
「ああ、そちが適任かと思う」
レンは私の考えを察したみたいで、
「領主の補佐は私が請け負いますので、ありがたく受けさせていただきます」と言った。
「お、おい! い、いえ… で、では受けさせていただきます…」と、観念したようだった。
「それではこちらにサインを」と、付き人が来たので仕方なくサインしたライ。
帰り際、私は言った。
「この領主の仕事、あなた達にはピッタリだと思うんだけど 3人で協力したら立派に成し遂げられると思うわ」
「ああ、俺もそう思う だから兄弟でやっていこうぜ」とレンが言った。
そしてレンと別れ、私達2人は帰ってきた。
そして、家に入ってものすごい光景を見てビックリした。




