とりあえず、解決
【第四十五話】
ライが持っている物、それは鉄で出来ているみたいだけど、先が尖ってなくて小さな凸凹がいっぱいあった。
何だろう? 見たことあるけど…
あ、分かった! ヤスリだ! って、あんな巨大なヤスリどうやって… あ、そうか! ルウが作ったんだ。
あの人は何でも作るんだな。
私達のと並行して作っていたんだな。スゴイ!
で、そのヤスリをどうやって使うの? まあ、見てみよう。
ライは、ヤスリを構えた。 って、これ変過ぎるんだけど。
ライは、剣の攻撃を面で受けた。こうしたら剣は一たまりもないね、刃はボロボロになるだろうし。
そしてヤスリを90度回して敵を薙ぎ払った。これは痛そ~。
そして全員が倒れた。ライって結構ヤルね~。
皆、痛そうにして呻いていた。
私は、この人達をどうしようか考えたけど、治療することにした。とりあえず、1人を。
回復したら、「え? 俺治った? あ、あんたが治してくれたのか? ありがとう!」と意外なことを言った。
その人の目を見たら、きれいな目をしていた。 え? 領主の手先だったんじゃないの?
その人に、何故こうなったのか聞いてみた。そうしたら、
「お、俺達は領主から剣の腕を見込まれたんだが、税金を払う代わりに報酬をやるから自分の警護をしろと言われたんだ」
「それで、どれくらいの報酬をもらったの?」
「ああ、5万エイルだ」
「え? それだけ!?」
「高い税金を払うよりマシだったからな」
「他の人もそうなの?」
「ああ、大体そんなものだと思う」
なら全員回復してあげないといけないね。というわけで、皆回復してあげた。
ところで領主は何処?
領主が何処か聞いてみた。そしたら、
「領主は地下にいる」と一人の男が答えた。
そして、3人で地下に向かった。
階段を降りて行ってみると、鉄の扉で閉ざされた部屋があった。
どうしようか考えたけど、私は思い付いた。
私は大声で言った。
「ここに入ることは難しいな~ だったら、出られなくすればいいじゃない」と。
2人に頼んで、そこら辺にあった大きな物を持って来てもらって扉の前に置いていった。
上に積み重ねて、本当に出られないようにした。
それで、しばらくそのままにすることにして1階に上がった。
元兵の人や人質の人等に領主は地下に閉じ込めたからと言ったら、歓声が上がった。
もう、そのまま閉じ込めたままでいいんだけど、そういうわけにはいかない。
再び行ってみたら両扉が外側に少し開けられていた。
だけど、障害物のせいで出られなかったみたい。
そこで、障害物を少し退けてみた。そうしたら中から声が聞こえてきた。
「た、助けてくれぇ~」と、弱々しい声が。
私は無言で障害物を全部排除した。そして、扉を開いた。
そこには、小さな男がいた。
男に問いただした。「あなたは何故あんなに高額の税金を取ったのですか?」
「あ、あれは王の命令だったから仕方なかったんだ」
「そうですか、ではその税金はどれ位王国に払ってたんですか?」
「ああそれは9割も納めていたんだ わたしが集めた税金を9割もだぞ!」
この言葉でこの男の正体が分かった。税金は全額納めるのが基本なのに。
私は小声でレンに言った。
「王国のことを調べてください この人が言っていることが本当かどうか」
「ああ、分かった」と、レンが言った。
「では、帰りましょう」と、ティーナとライに言い帰路に着いた。レンは別方向へと歩いて行った。
領主は縛られたまま、ライに連行されていた。




