パワーアップ、ティーナ
【第三十八話】
ティーナの元に行く途中、「パキン」と音が聞こえた。
何だろうとその方向を見たら、ティーナの方だった。
その足元には、何か落ちていた。
あれ? ティーナは腕枷されていたはずだけど、今はしていないね。どうしたの?
落ちている物をよく見たら、さっきまでしていた腕枷じゃないの!
え? 腕枷を自力で壊して取ったっていうの?
ティーナどうしたの!?
慌てた長身の男が再びティーナを捕まえようとしたら、「ドンッ!」と男を突き飛ばしていた。
見たら、男が吹っ飛ばされているではないか。
小柄の男は、それを見て逃げ出していた。
何が起こっているの? と考えたが、これってもしかして…
「これって私と同じじゃない!」という結論に至った。
え? 一体何が起きたの? と考えたけど、分からない。
「う~~~ん…」
もしかして、アレ、かな?
ティーナが死にかけた時の人口呼吸が原因?
けど、考えられるのはそれしかないし。
私の全能力が、ティーナに受け継がれたということかな?
これは喜ぶべきなんだろうね。
本人はどう思っているか分からないけど。
なので、ティーナの所に行ってみた。
そしたら、「私、強くなったみたい!」と喜んでいた。
「腕枷はおもちゃだから壊れたんだと思ったんだけど、拾って見たら鉄で出来てるじゃん!」
ものすごくうれしそうにしてる。
「こういうことになったのは、訳があるの」とティーナに言った。そしたら、
「えー? 何?何?」と聞いてきた。
なので、説明してあげた。
「えー? 私、レスフィナとキスしたからこうなったの?」となんか変な笑い顔をしてる。
う~ん、何て言ったらいいんだろう。ま、ティーナが喜んでるならいいか。
あ、そうだ、思い出した。
「あの鉄弓、ティーナにあげる ティーナなら使えるはずだから」
と言ったら、ティーナ、ものすごく喜んでいた。
ティーナと会話していたら、近付いてくる人影があった。




