帝都侵攻-13
時刻 06:55
俺は今何処にいるでしょーか?
正解は帝都に入るための門に並んでいるでしたー。なんで並んでいるのかって?そりゃあ潜入するためだよ。本来なら正面からパンツァーファウストをぶち込んで中に入りたかったんだが、そんなポイントは一切残ってなかったので潜入することにしました。
「よし、次!」
おっ次は俺の番のようだ。怪しまれないようにしないとな。
「ん?君ひとりかい?親御さんとかは?」
なっ...こいつまさか俺のこと子どもとでも...そして幼女と思っているな...!?(思い違い)
「お、お...」
「お?」
「俺は幼女じゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
俺は拳を門番の顔にストレートに放つ。門番は突然のことに対応できずにもろに食らう。
バキッ
「ふぎゃぁぁぁ!」
あっ。やっちゃった。壁にめり込んじゃった。死んでないっぽいけど。
「一人やられたぞ!」
「なっまさかこいつが!?」
「銅鑼を鳴らせ!敵が来たぞ!」
「門を閉めろ!急げ!」
なんで俺が殴っただけでこんな大騒ぎになるんですかねぇ...
「あぁ~もう知るか!!」
なに?そんなの横暴だ?理不尽だ?罵れって?知らんがな。後、最後の奴。後で表出ろや。言葉発する前に首かっ切ったるわ。
「いでよ!紅血刀!」
かっこよくいってやった...ふっ、俺ながら照れるぜ。なに?幼女ですべて台無し?だぁっとれい!
「はぁっ!」
閉まった門を一刀両断し強引にこじ開ける。
「馬鹿な!門を斬っただと!」
「くそ!他の衛兵も呼んで来い!早くしろ!」
大慌てですな。流石に刀ごときではどうしようもないと思ったんだろうな。さっさとトップの人とOHANASHIをしますか。
「『飛行』」
俺の体を浮かせ門を潜り抜ける。陸路で行くよりも空路の方が障害物がないだろ。
「なっ!?奴は飛行魔法まで使えるのか!?」
「逃がすな!追うぞついてこい!」
はい、到着っと。結構中は手薄なんだな。あるいは重要なところ以外は固めてないとか?取り敢えず皇帝探しますか。そう思い数歩歩いた時だった。
「停まれ。貴様何者だ。」
探索しようとした瞬間に後ろから声をかけられた。すぐに救援を叫んで呼ばないところを考えると軍部の人間じゃないな?
「何か用か?俺は今物凄く忙しいんだ。君の相手をする暇はない。」
「停まれと言っている。そして質問に答えろ。次、動いたならば容赦なく突かせてもらう。」
ほぉ...警告か。ここは戦場。1or1で敵と戦うのは危険行為だが...。
「面白い...やれるものならやってみるんだな。『瞬地』」
短距離転移魔法で使い後ろにいるであろう敵と間を取るために前へ飛ぶ。
「なっ!転移魔法だと...?」
俺に警告をしてきたのは黒髪で黒い瞳。見た目は完全に日本人だった。しかも見た目の歳は高校生ぐらいか?
―――――――あれ?もしかしてこいつ勇者じゃね?
「ふっ!」
相手は手に持っていたレイピアを突いてくる。俺はそれを避けずに紅血刀で弾く。これでこの刀について何か言ってきたら確定だな。
「なっ!?それは『日本刀』...!?」
はい異世界人並びに勇者決定。この世界に『日本刀』なんてもの存在しないからな。まだ誰にも聞いてすらいないから何とも言えないが。
「はっ!」
俺は一気に間合いを詰めレイピア目がけて刀を振る。
「がぁ!」
俺のSTRの値が馬鹿高かったからなのかこいつが素人なのかは知らんが、衝撃でレイピアを落としてしまった。この刀で切れないとか、このレイピアは何で出来てるんだ?
「勝負ありだな。」
刀を喉に向けて勝利宣言をする。相手はそのまま力なく項垂れた。正直こいつが勇者だろうが勇者じゃなかろうがどうでもいい。城の人間なら勇者の居場所ぐらいは知っているだろう。
「一つ聞こう。勇者は何処にいる。」
「待て!頼む!俺以外の奴には手を出さないでくれ!」
はい勇者決定。こいつちょろすぎだろ。知らないとでも言っておけば良かったのに。
「殺す為なら既に手当たり次第に魔法を撃ちまくってるわ。俺の目的はこの戦争を終わらせること。どうせ皇帝が自分を守らせるために一緒にいるんだろうけどな。」
「......」
黙りんこですかねぇ...。さっさと吐いてもらいたいんですがねぇ...。...自白剤?
「一つ聞いていいか...?」
「内容による。話してみろ。」
「お前が...シラフ=エイジなのか?」
「あぁ、俺がシラフ=エイジだ。」
「そうか...勇者なら謁見室にいる。殺さないでやってくれ...。」
「善処しよう。」
俺は刀をおさめ、謁見室を見つけるべく歩き出す。さてと、さっさと見つけてご飯食べたいな~。




