92/350
#92
シンジュク・ギルドが結成されてから、テツヤたちの泊まってる部屋に場所を移して話し合い。
決めなきゃいけないことは山ほどあるけど、差し当たっての課題は。
「まずは、拠点を決めないといけませんね」
「そうッスね」
ハギの提案に、テツヤも速攻で同意。
「いつまでもこの宿に迷惑かけてるワケにはいかねえッス」
「いえ、それは別にどうでもいいのですが」
「え?」
肩すかしを喰らって、テツヤはキョトン。
「こちらは代金を払っているのですから、迷惑はかけて当然ですわ」
サクッと言ってのけるハギ。ニセ札で払ったくせに、堂々として迷いはナッシング。
「それよりも、これから人数が増えた時に、ここでは手狭になりますから」
「しかしなあ」
テツヤがキョトンとしてる一方で、ネリキリは腕を組んで渋い顔。
「買うにしろ借りるにしろ、物件を手に入れるには金がかかるぞ」
「この町に一番詳しいのは貴方でしょう。どこかに広くて立地がよくてタダ同然の物件はありませんの?」
「そんな都合のいい物件なんかあるワケが……、あった」




