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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 3 宿と魔力とサイコロ賭博
61/350

#61

「い、いきなり何を言い出すんだ」

 中年男に詰め寄られて、必要以上にうろたえる老人。その不審な動きだけで、こいつ絶対何かやってるって確信できるぐらい。

「さっきからサイコロの目が偏りすぎなんだよ。ぜってえ何かやってるだろ」

「そんなの知らん。偶然だろ」

 あくまでシラを切る老人に、中年はますますヒートアップ。

「なんだとテメー」

「あわわわわ」

 掴みかかろうとする中年を、横のコボルドが「おっさん、落ち着けよ」って制する。

「うるせえ」

 パンチ1発で吹っ飛ぶコボルド。カウンターの従業員は止めに入るべきなのか迷ってオロオロしてるし、2人いた野次馬たちは速攻でエスケープ。

 老人もさっさと逃げりゃいいのに、テーブルの銅貨に未練があるのかそっちをチラチラ窺ってる。

 そしてテツヤは。

「それぐらいにしとくッスよ、このクソデブ」

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