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#61
「い、いきなり何を言い出すんだ」
中年男に詰め寄られて、必要以上にうろたえる老人。その不審な動きだけで、こいつ絶対何かやってるって確信できるぐらい。
「さっきからサイコロの目が偏りすぎなんだよ。ぜってえ何かやってるだろ」
「そんなの知らん。偶然だろ」
あくまでシラを切る老人に、中年はますますヒートアップ。
「なんだとテメー」
「あわわわわ」
掴みかかろうとする中年を、横のコボルドが「おっさん、落ち着けよ」って制する。
「うるせえ」
パンチ1発で吹っ飛ぶコボルド。カウンターの従業員は止めに入るべきなのか迷ってオロオロしてるし、2人いた野次馬たちは速攻でエスケープ。
老人もさっさと逃げりゃいいのに、テーブルの銅貨に未練があるのかそっちをチラチラ窺ってる。
そしてテツヤは。
「それぐらいにしとくッスよ、このクソデブ」




