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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 20 罪と牢屋とパワーバランス
312/350

#312

「その牛乳屋ってヤローどもをぶっ潰すのにオレも力を貸してえが、オレはまだしばらくここから出られねえ」

 どうやらこの世界ではちゃんと裁判をやって刑期を決めるワケじゃなくて、警察の留置所が刑務所を兼ねてる模様。まあ、この町が特殊なだけかもしれないけど。

「そういえばこの牢屋、あんまり人の気配ないッスね」

 これだけ日常的に犯罪が行われてる町なのに、テツヤとブリュレの他に気配を感じない。

「まあ、大体のヤツはワイロ払ってさっさと出してもらうからな。ペリン商会は警察とうまく行ってなかったから、オレは見せしめで捕まったようなもんだ」

「なるほど」

 その意味では、テツヤの境遇もそれに近いかもしれない。

 もちろん向こうの狙いはこっちの最大戦力であるハギで、テツヤがハギを引っぱり出すための人質として捕まったことぐらいはテツヤ本人にもわかる。

「どうやら長期戦になりそうッスね」

 ハギだって自分が捕まったらギルドが壊滅することはわかってるから、自首なんかはしないだろし、テツヤもそんなこと望んでない。

「まあ、焦ってどうにかなるもんでもねえ。オメーも気長に待つんだな」

 ずっと捕まってるブリュレの言葉にはリアリティがある。

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