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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 2 夜と迷子と底の町
31/350

#31

「……」

「……」

 しばし無言で、森の中を進む2人。気まずいこと山のごとし。

「ところで、さっきからどこに向かってるッスか?」

「いったん王都に戻ります。もう日も暮れますし、ワタクシの滞在している宿なら空き部屋もあるでしょうから」

 森の中だからわかりにくいけど、確かにさっきより暗くなってるのを感じるテツヤ。

(性格はだいぶイカレてるみたいだけど、今はこの子を頼るしかないッス)

 自力で森を出られそうにないのは、さっきの徘徊で実証済み。

 そのままさらに進むことしばし。

「……」

「……」

「王都ってそんなに遠いんスか? けっこう歩いてるッスけど」

「黙っていてください。集中できません」

 黙々と歩き続ける。

「……」

「……」

「…………」

「…………」

「…………迷ったんスね?」

「……………………はい」

 散々溜めに溜めまくった挙句、とうとう認めた。

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