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#31
「……」
「……」
しばし無言で、森の中を進む2人。気まずいこと山のごとし。
「ところで、さっきからどこに向かってるッスか?」
「いったん王都に戻ります。もう日も暮れますし、ワタクシの滞在している宿なら空き部屋もあるでしょうから」
森の中だからわかりにくいけど、確かにさっきより暗くなってるのを感じるテツヤ。
(性格はだいぶイカレてるみたいだけど、今はこの子を頼るしかないッス)
自力で森を出られそうにないのは、さっきの徘徊で実証済み。
そのままさらに進むことしばし。
「……」
「……」
「王都ってそんなに遠いんスか? けっこう歩いてるッスけど」
「黙っていてください。集中できません」
黙々と歩き続ける。
「……」
「……」
「…………」
「…………」
「…………迷ったんスね?」
「……………………はい」
散々溜めに溜めまくった挙句、とうとう認めた。




