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「それで、その面接落ちたこととオークがどう関係してるのかわかんねえんスけど」
「もう、焦らないでください。トランキーロですよ」
あっちこっち会話になってない。
「あまりにハラが立っていましたので、王都を出て近くの森へ行き、目についたオークどもの巣穴を攻撃魔法で爆破してやったんです」
「それただのテロッス! オークどこも悪くねえッス!」
テツヤが速攻でツッコむと、ハギも「反省しています」と落ちこんだ様子。
「中にオークがいるか、前もって確認するべきでした。おかげで1体も殺せませんでした」
「反省するのそこじゃねえッス!」
「するとそこへオークどもが帰ってきやがりまして、追われることになったのです」
「100パー自業自得ッス!」
全力ツッコミを連発して、ぜーぜーと荒い息をつくテツヤ。アスリートかよ。




