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#24
「……あれ?」
気が付けばオークたちは残らず逃走して、場に残ってるのはテツヤと少女の2人だけ。
「……」
そして助けられた少女も、テツヤのぶちキレっぷりを目の当たりにしてすっかりドン引き。そりゃ助けを求めてジャンジャジャーンって登場したのが刃物を持った狂人だったら、引くのもしょうがない。
「え、えーと、助けてくださってありがとうございます、人間」
まだいくらか引きつつ、どうにか起き上がって頭を下げる少女。
人間でいったら10代前半くらいか。転んだせいで服は多少汚れてるけど、破けたり脱がされたりした様子はナッシング。
「ワタクシ、もう少しであの豚野郎どもによってたかってエロいことをされるところでしたわ。本当に助かりましたわ、人間風情の分際で!」
「感謝されてんだかディスられてんだかわかんねえッス!」




