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虐められていた最強高校生  作者: んれる
警察の腐敗

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味方と敵?

 「あのクソチビが!!」


希乃秦 レナを現場に出された事に、田橋 俊二郎は怒りに震えていた。


吉二郎の失敗に続く事態に、青筋が浮き出て誰に対しても当たり散らす。


やがて、戻ってきたら吉二郎の仕事部屋に着くと


「ムカついてるから殴らせろ吉二郎!!」


乱暴に開け放つが、そこに目的の人間はおらず代わりに平の警官が二人割れた窓の前に佇んでいた。


「奴はどこだ。」


「それが、我々も音が聞こえて来た時にはすでに」


狼狽えながら状況を説明していると、イライラが顔だけでなく行動でも現れるようになった。


左足が地面に勢いよく叩きつけられる。


それに怯えながらもなお、二人の警官は説明を続けている。


「それで、来た時には吉二郎がおらず割れた窓ガラスだけだったと。」


「は、はい。」


やり場のないイライラを発散できない事に、さらにイライラが募る。


もうこの際、こいつらでもいいかと思い始めたその時


「失礼します。」


部屋の外から一人の警官が、俊二郎の後ろにやって来た。


「召集が完了しました。」


その報告にイライラしていた顔はニヤニヤに変わり


「そうか。」


それだけ言うと、二人の警官に背を向け上機嫌に部屋を出た。


・・・


「もう大丈夫ですよ。」


片方の警官がそう言うと、机の下から吉二郎が姿を見せた。


張り詰めた空気が解放されて、片方の警官はその場にへたりと座り込んだ。


「はぁ〜、殴られると思ったよ〜。」


凛とした先程までの声と違って、ゆるさを感じる喋り方で安堵していた。


吉二郎は、その警官に手を貸すと


「良かったのか?あいつに嘘なんか」


と心配そうに聞くと


「良いですよ。アレの言う事に従う奴なんて仕事したくないアホだけですから。」


と、飄々と言ってのけた。


その様に呆れ笑いしながら、吉二郎はドアの方に目を向ける。


「それにしても運が良かったな。あのタイミングで報告があるなんて。」


「あー、あれは運が良いわけじゃないですよ。」


え?と吉二郎が言ったすぐ後に


「どうにか切り抜けたようだな。」


俊二郎に報告をしていた警官が、姿勢を崩しながら戻って来た。


思ったより田橋 俊二郎は嫌われているんだな。


と、吉二郎は感じた。


その時、ふと気付いた事をこの場の警官に聞く事にした。


「そういえば、どうして教団の長の部下がいる事に気付かなかったんだ?違和感くらい感じるんじゃ」


すると


「あー、あの子はずっと居た事になってるんです。」


「もう一年になりますかね。書類を捏造してうちにいたんです。」


「違和感はありましたが、まぁうちのトップにデカい顔されるより良いかなって。」


順番にそう答える。


吉二郎が気付かなかっただけで、ずっと居たようだ。


自分がどれだけこの部屋から出ていなかったのか、理解して吉二郎は苦笑いを浮かべた。


すると、一人の警官が


「そういえば、召集がどうとか言ってたけどアレは何ですか?」


と、この場の人間に聞き始めた。


「さぁ?俺は完了したから報告しろとしか言われてないから。」


「俺も知らなーい。」


二人の警官は知らなかったが


「まぁ、役職持ちじゃないと聞かされない話だから知らないのも仕方ない。」


と、息を吐いて吉二郎はそう答えた。


興味津々に三人が吉二郎に詰め寄り詳しく話を聞こうとした。


ほぼゼロ距離になって困惑こそしたが、吉二郎は椅子に座り話した。


「召集されたのは、総理大臣の親衛隊みたいなもんだ。」


…………………………………………………………………………………………

 同じくらいの時、嬉々とした表情の俊二郎が庁舎の最上階にある部屋に着き勢いよく扉を開ける。


その部屋は豪華絢爛を再現した派手な装飾の数々


ファンタジー世界の王様のような椅子


そして一人で使うには大きすぎる机を囲むように四人の男女とロボットが立っていた。


椅子にドカっと座り、全員を見渡しながら俊二郎は口を開く。


「聞いているかもしれないが、今は我が警察の非常事態だ。」


「それって、国民無視してるアンタのせいもあるんじゃなーい?」


話し始めた俊二郎を遮って、小柄な少女が話し始めた。


食べかけのハンバーガーを口に放り込み、飲み込んだ後


「なんか自分悪くありませんみたいな感じで話してるけど、日出 義昭達が来てるのに警察がいるから安心♩ってならないのはアンタが原因でしょ。」


机を挟んで近付けるだけ近付いた少女は、その可愛らしい顔とは正反対の剣幕で捲し立てた。


その後、さらに何か言いそうになった所で後ろにいたアロハシャツの男に襟を掴まれ後退した。


先程まで真顔だったのは嘘かのように、チャラそうな笑顔を少女に浮かべ


「こーら、主人からはそれは依頼されてないだろ?」


と少女に語りかけた。


ブーっと不貞腐れて男の後ろに少女は隠れ、その後出てくる事はなかった。


「とりあえず日出 義昭達の対処という事で間違いは無かったでしょうか。」


「あ、あぁ分かってるなら別に良い。」


二人のやり取りを見た後、腰に刀を携えた凛とした女性が俊二郎と会話をした。


「デハ、ヨウケンハキキオワリマシタノデシツレイシマス。」


俊二郎はまだ何か言いたげだったが、間に入ったロボットによって強制的に話を終了されてしまった。


半ば強制的に退室し、五人は出口に向かって歩いていた。


「もー!急に掴むのやめてってば!」


「悪かったよ。だけど今日は文句を言いに来たんじゃないんだぜ?」


「そうですよ。あくまでご主人様の命令に従ってあの男と話に来ただけです。」


「デスガ、カワリニシャベッテクレテヨカッタデス。」


と四人が話している時、後ろでカタカタと片手で持ったパソコンを扱う音が響く。


「お前はどうよ。さっきも何も喋らなかったが」


「色々言いたい事はありましたが、彼女が先に話してくれて助かりました。」


手を止め、メガネを上げながら顔を上げる。


その少年は暗い印象を持つが、その瞳の先は何かを見ているかのように透き通っていた。


「一番あいつに恨みあるだろうによく耐えたよお前は」


頭をぐしゃぐしゃとされ少し鬱陶しそうだったが、決して手を払う事はしなかった。


ごほんと、凛とした女性が咳払いをし


「もうしても問題ないでしょう。しょー君お願いしますね。」


「分かったよ。あーちゃん」


そう呼び合い持っていたパソコンのエンターキーを押すと、謎の光と共に四人と一体はどこかへ消えていった。

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