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虐められていた最強高校生  作者: んれる
警察の腐敗

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目的と女性

「こっちですよ。」


首輪が着いたままの、史池 栄子の案内で義昭達は、出来る限り人気のない場所を歩いていた。


徐々に警戒も薄れたのか、世間話が出来るようになって


「栄子さんってどうしてカメラマンになろうと思ったんですか?」


首輪を着けた張本人の氷菜が下の名前で呼び、質問をするくらいには打ち解け始めていた。


「妹さん良い質問ですね。」


指を弾きながら史池 栄子は、これまでを話し始める。


その顔は少し得意げだった。


「私がこの仕事をしているのは、ずばりスリルが欲しいからです!」


と、言い切って四人の前に指を突き出した。


栄子の語りは続く。


「私は、苦労してこなした仕事に生きがいを感じている人です。なので私のやる仕事は基本的に、犯罪者関連が多いんですよ。」


こういう人を狂っていると言われるのだろうか


と義昭達は、珍しいものを見ている気分になっていた。


「凄いね。私なんてそんなこと考えずに会社員してたよ。」


と、楓羅は自分の事と比較しながら栄子の事を褒めた。


すると、少し暗い顔をしながら


「いろんな人から反対されました。危ない橋をわざわざ渡るものじゃないって」


そう言って、昔を思い出しながら


「だけど、うるせーって言ってやりました!」


顔を上げ明るい表情に戻った。


吹っ切れている所を見ると気にしていないのだろう。


そんな話をしながら、五人は日中は人気のない路地を歩き、深夜になって人の出歩きが少なくなるにつれて路地から出て歩くを繰り返した。


その間の食事は、栄子に買い出しをさせていた。


 そんな生活を数日続けていた時


「まだ遠いですね。警視庁まで」


と氷菜が溢す。


それは、みんなが思っていてキツくなるから誰も言わなかった事である。


思わず出てしまった言葉で、氷菜だけでなく義昭達も少し足取りが重くなった。


そんな中


「誰か歩いてきてませんか?」


先頭を歩いている栄子と氷菜が、何者かを発見し三人に報告した。


帽子を深く被っており、顔を確認する事は出来ないが、体つきから女性だという事は理解できた。


女性は真ん中を歩いており、避けるつもりなど微塵もないとでも言っているようだ。


義昭達は、自分達が一列で端を歩けばいいと思っていたので、休憩も兼ねて壁にもたれて女性が通るのを待つ事にした。


 すると、その女性は立ち止まり義昭の方を向いて


「貴方が」


と呟き、躊躇なく義昭の首に手を伸ばした。


とてもじゃないが普通の人であれば、為す術もなくやられていただろう。


「いきなりは感心しないなー。」


女性が伸ばした手は義明には届いていない。


横にいた楓羅によって腕を掴まれ動けなくなっている。


女性は驚きつつも、力を込めたりするが楓羅には及ばなかった。


手を離されたのと同時に距離を取った女性は


「届かなかった?お母さん直伝なのに?」


呆気にとられ呟いている。


その後、自信を無くしたようにへたりと座り込んだ。


座り込んだ勢いで帽子が地面に落ち、見えなかった顔が(あらわ)になった。


義昭達は当然知らない人だったが


「あら、貴女は」


と、カメラマンの栄子は知っている言い方で女性の方を見る。


義昭達は栄子の方を見ながら


「知ってる人?」


と四人揃って質問した。


栄子はリードに引っ張られないギリギリまで女性に近付き


「彼女は希乃秦(きのはた)レナさん。警視庁所属の女性です。」


と、起こした後に言った。

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