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虐められていた最強高校生  作者: んれる
学校の破滅編
3/44

虐められている者と傍観する者

今回は林の目線で書いてみました( *˙ω˙*)و グッ!

「なーにか変な感じがするなー。」


放課後になった瞬間に上級生から呼び出された義昭を林は不安そうな顔で見ていた。


明らかに私怨が篭もった呼び出しに、溜め息をつきながら呼び出された屋上に向かっていく義昭を見て、林は考えていた。


(あの溜め息は諦めてるの?それとも呆れているの?分からない。)


おそらく何かを隠していると、感じてはいるものの肝心のものが分かっていない現状では、ただ見ている事しか出来なかった。


「止めに入ることも出来るけど、多分そんな事をしたら余計酷くなるよね。」


結局何も出来ないんだと自覚出来た所で、頭を抱えた。


ひとしきり考えた後で、ふとなんでここまでしようとするんだろうと考え出した。


「普通の人なんだけど、なにか変な雰囲気を感じるんだよねー。」


自分以外に誰もいない教室でゆっくりと思案していく。


彼は何者で、一体何を隠しているのか。

あの様子だと、いじめは結構前から行われていて、それも最近の事では無さそうだということも何となく理解できる。


なら何故、彼は周りに助けを求めないのか、それだけが林が気がかりにしている事だった。


そんなに前からやられているのなら周囲は当然気付くし、止めようとはしなくとも心配する人が一人くらい現れてもおかしくはないはずなのに、林が止めるまで心配どころか見ようともしていなかった。


(何かあるっぽいな。ちょっと待って帰ってこなかったら探してみるかな。)


カバンはまだ教室にあるため、ここに居れば義昭は戻ってくる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一時間経ったが未だに帰ってくる気配がない。


ここまで待って帰って来ないという事は、あの放送が何か意味している事くらい、林でも分かる。


カバンを置いて教室を出て、早歩きで廊下を移動する。


いじめられているならば、先入観だけで言えば使われていない教室になるが、実際にいじめられている人を見たり、自分がいじめられたりした事が無いため断定が出来なかった。


断定が出来ない以上は、まずは王道ともいえる空き教室を片っ端から見ていった。

言われなければ、早歩きをしているとは思われないほどの速さで、林は見ていったが空き教室には義昭の姿は全く見えなかった。

となると後は使われている教室か特別教室だけになる。


だが特別教室は授業の時以外は鍵がかけられ生徒では開けられない。


散々聞いたこの説明を林は心の中で復唱しながら熟考する。


(普段なら開けられないが、もし教師が許可すれば開けられるのかな?だとすれば)


少しだけ感じる嫌な予感が当たらないことを祈りつつ、林は一番可能性のある特別教室まで早歩きで移動する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


着いたのは理科準備室

ここと被服準備室のどちらかだと考えた林は、最初に理科準備室に行くことを決めた。


前と後ろのドアはどちらも鍵がかかっており開けられない。


だが、どこからか聴こえる風の流れる音を感じた林は後ろのドアから一番近い窓に近づいた。

ガタガタと音がして窓は開いた。


「っ!」


窓から入った林は驚きを隠せなかった。

そこには椅子に縛り付けられた状態で放置された義昭の姿があったからだ。


何かで殴られたらしい顔は真っ赤に腫れて、近くで見ないと義昭だと分からないほどだ。


義昭本人は気絶しているようで、窓が開いた音にも反応していないようだった。


(他にも傷があるかもしれない。)


そう思った林は、義昭の制服のブレザーなどを外し上半身を裸にした。


そこにはここ最近のものじゃない切り傷や打撲痕などがあり、普通の人なら目を背けてしまう光景が広がっていた。


(こんなになってまで、何故彼は止めさせようとしないんだろう。)


その疑問だけが林の頭を埋めるように広がっていく。


頑張って縄を解き、おぶって保健室に向かう。


出来るか不安だったが、思ったより義昭の体が軽かったこともあって簡単に出来た。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


義昭を保健室のベッドに寝かせ、自分と義昭のカバンを取りに林は教室に戻った。


教室に戻っている最中、話し声が聞こえた林は、その話し声のする方向へと歩を進めた。


声が聞こえたのは、自分のカバンがある教室の隣の一年四組の教室だった。


残っている生徒が話しているだけだと思った林は、そのまま通り過ぎようとした。


だが、大きな笑い声の次に聞こえた声に耳を澄ませる。


「いやー、それにしても先輩上手くやってくれたよな!」


「全くだな!それにしても見たかよ。あの義昭の苦痛に塗れた顔!見てて傑作だったな。」


「俺達の林ちゃんに優しくされるからああなんだよ。義昭には誰からも優しくされる権利すらないのにさ!」


その後に聞こえる笑い声など、今の林には聞こえるはずがない。


なぜなら今の林は誰が見ても明らかなくらい、歪で異質な笑みを浮かべていたのだから。


そして、木森 林は行動に移す。

自分が気にかけている男子を潰そうとしている輩を、()()()()()()()()()

こんな感じでちょくちょく視点を変えるかな

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