ここまでが本当の序章
「やっぱり気になる。」
「急にどうしたの?木森さん。」
何かに悩んでいるらしい林の独り言を聞いた義明はそう聞くが、答えが浮かんでいないらしい林はただ唸るだけだった。
どうやら休み時間の生徒会長の事が引っかかっているらしい。
「あの人が、例の学校の長なんだよね?」
「まぁ名前を聞く限りだとそうだね。確証は無いけれども。」
学校の長と同じ名前の留萌 一三二という生徒会長が本人なのか自信がない為、断定が出来ない林と義昭は特に動く事もせず、これからの行動を決めあぐねていた。
すると、覚悟を決めたような顔をした林が立ち上がり、義昭に提案した。
「じ、じゃあ!私が直接確かめてくるよ!!」
「・・・あんまりオススメは出来ないね。」
水を差すような言葉を投げかける義昭に、林は少し不満そうな表情になった。
「なんで?私だったらそこまで痛い事は」
「多分だけど、あの生徒会長は弱い人には見向きもしないと思うよ?」
その言葉に、胸を抉られた気分になった林は黙って椅子に腰掛けた。
それは心当たりがあるという証であり、抗いようのない事実だった。
「・・・でも、それも良いかもね。」
さっき否定したばかりなのに、急に肯定した義昭に林は戸惑いが隠せなかったようで、文字通り目が点になっている。
「え、急にどうしたの?」
「もし木森さんが、聞きにいって僕の事を知ったなら、本人なのか確認も出来るし、君も自分の実力がどれだけ低いのか分かるはずだ。」
貶されている事は分かっているけど、蓮菊の出来事もあってか反論が出来ず、林は頷くだけだった。
「と、とりあえず今日の放課後行ってみるよ。」
「いや、直接行かなくても放課後に今から言う場所に行けば会えると思うよ。」
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言われた通り、林は放課後の部活動が終わるような時間に廃校舎の廊下をうろうろしていた。
こんな時間に学校に残ったのは、男子生徒3人を始末した時以来で、少しワクワクしていた。
「それにしても、時間が違うだけでこんなに静かなんだ。」
生徒や教員の声は聞こえず、唯一聞こえるのは自分が履いている靴の音だけだった。
そんな感じで歩く事30分、2階の階段を登り終えて教室に戻ってきた時だった。
「た、たすけてくれ!!」
どこからか助けを求める男性の声が聞こえてきた。
いきなりの事に少し驚きはしたが、林はその声に答えることにした。
「だ、誰ですか!!どこにいるんですか!!」
そう聞くが、返答が帰ってこない。
感じた事のない不安が林の背中を伝う。
しばらくそこで、立っているとどこからかズルズルと這っている音が聞こえてくる。
そしてそれと同時に狂っているような女性の笑い声が、遠くから木霊していた。
そして
「た、助けてくれ!!」
物語はようやくスタートに向かっていく。
すみません。
新しく考え直すために無理矢理ですが締めさせていただきました。
また構想を練り直して続きを書いていきますのでどうぞ宜しくお願いします。
久しぶりがこんな感じになっちゃってすみませんでした。




