訓練室でバトル 1戦目
「皆さんは二年生なのでもうわかってると思いますが、今日から授業はすべて学校祭の為に訓練にあてます。そのかわりそれ以外の時間はバトルを禁止。規則を破った生徒は厳しい処分を渡すから気をつけるように。では皆さん頑張ってください」
「それにしても楽でいいよなこの時期は」
「そうだね~。授業なくても単位ですしね」
「だからと言ってサボるのは駄目だからな」
「わ~ってるって」
俺・柳瀬・雪は訓練場を借りていた。
今日から学校祭まですべての授業は訓練に変更している。
バトルしてもよし。自主訓練するのもよし。
マスターとサーバントで協力して計画を立て優勝目指して頑張っていく。
「それにしてもよくここ借りれたね」
「そうだな。よくこの広い訓練室借りれたな」
「早い者勝ちだからな!皆を押しのけて申請書だしておいたぜ!」
「・・・怪我人だしてないどうな・・・」
「大丈夫だ。気絶した奴は二、三人でたけどな」
「うわぁ~野蛮人だね~」
「うっせ。いいだろこれで学校祭まで借りれるようになったんだから。感謝してほしいくらいだ!」
「まぁ、そうなんだろうけど・・・うまく感謝できない・・・」
「うん」
「お前らヒデーな!!あ、そうだ東城。サーバントはどうしてるんだよ」
「ああ、一応二人とも連れてるよ」
そう言って指輪とミサンガを見せた。
「柳瀬と雪だけは知ってるからな。正直助かってる」
他の皆には見せれないからな。
「いいってことよ。やっぱスゲーな!羨ましいぜ!!」
「うんうん。羨ましい~」
「ハハハ。・・・そう思う・・・」
「どうしたんだよ。急に落ち込んで」
「何かあったの?」
「うん。まぁ・・・ね・・・」
あれから大分仲良くはなったけど、その分喧嘩もエスカレートしてんだよな。
悪気があってやってるんじゃなくて、ただの姉妹喧嘩だからとやかく言えないけど、規模がな・・・。
今日もラネがゴネて一喧嘩あったし・・・。
「じゃあ早速バトルしようぜ!」
「さんせ~い」
「そっか。なら俺は自主練でも・・・」
「馬鹿野朗。俺はお前のサーバントとやりたいんだよ!」
「私もだよ~」
「両方俺かよ・・・」
「ああ!だから早く準備しろ」
「・・・はいはい」
俺と柳瀬は対戦の位置についた。
「それで、どっちとバトルする?」
「もちろんラネだ!」
「ラネ。いいか?」
「ラネ。大丈夫」
「よし!行くぜ!ムロ出番だ!!」
「頼むよ。ラネ」
互いのサーバントをだした。
「フィールドはどうする?」
「そうだな・・・ランダムでいいと思う」
「よっしゃ!フィールド設定ON!」
訓練場の室内が草原へと変わった。
「無難なフィールドだな・・・」
「いいじゃねぇか。互いの強さが一番わかるし!」
「そうだな」
「行くぜ!ムロ突撃だ」
「承知・・・」
「ラネ避けろ」
避けるよう命じたが
「ラネ。大丈夫」
それを拒否し、そのまま立っていた。
突進してくるムロに対してラネは自分の目の前に植物の盾を作り出した。
それに突進したムロは威力が弱まり動きを停止した。
「自然の盾か。いいねぇ!ムロやれるか!」
「無論」
ムロは力任せに押し出し始めた。
徐々に植物の盾が押し込まれ始める。
破られるのも時間の問題。
「なら、こうする」
ラネは押し込んでくるムロの周りを植物で囲み包んだ。
大きな球体の牢が出来上がった。
「これで動けない」
「・・・・・・そう思うか」
球体の中から声がした。
「この程度、シエラに比べたらぬるい」
中から千切れる音がする。
「力、強すぎ」
「ぬん!」
ムロを抑えていた牢が力によって破られた。
「タネマシンガン」
蕾を持った植物をだし、その蕾から種をマシンガンの用に噴出させた。
だが、ムロの岩石の鎧はそれをすべて弾いていく。
「効かん」
「かかった」
「これは!?」
ムロの体から植物が芽を出していた。
「まさか、鎧の隙間から・・・」
「直接拘束する」
出た芽は成長しムロの体を埋め尽くした。
「ラネの勝ち。マスター褒めて」
「・・・いいや。ラネ。まだ終わりじゃないぞ」
「え?」
「・・・・・・マスター。よろしいか?」
「ああ。いいぜムロ!解除だ!!」
「了解」
ムロの纏っていた岩石の鎧を解除した。
それにより拘束していた植物が解けた。
「タネマシンガン」
「遅い」
鎧を外したムロはラネの攻撃をすべて避けた。
ラネはさらに蕾の植物だし応戦するがすべて避けられる。
「当たらない・・・!」
「ラネ!ムロの動きを周りから囲んで封じていけ!」
「ラネ。わかった!」
ラネは体から木の根を出し周りから動きを徐々に封じていく。
「いけるぞ。ラネ」
「掴んだ!」
ムロの片足を木の根が纏わりついた。
「もらった」
「!?」
ムロはその木の根を掴み引っ張った。
「ウソ・・・」
ラネの体は中に浮きムロの方に引き込まれ、そしてラネの体はムロに捕まった。
「勝ちだ」
バトルはムロが勝った。
「よっしゃー!やったなムロ!!」
「マスターが喜ばれ私も嬉しい」
「・・・ラネ。悔しい・・・」
「頑張ったなラネ」
「・・・刀夜。ごめんなさい」
落ち込んでるな。
「落ち込むなよ。ラネは頑張ったんだ。それにsても凄いな、ムロに本気を出させるなんて」
「・・・ほんとう?」
「ああ。本当だよ」
「誇るといい」
「だから、これから一緒に訓練して強くなろうな」
「・・・ラネ頑張る」
「次は私だね~。シエラでよろしく」
バトル位置に雪が立った。
「わかった。ラネはどうする変化するか?」
「ラネここで見てる」
「・・・わかった。しっかりと見てるんだぞ」
「うん」
「準備はいいかな?」
「いつでも」
「バトル~スタート!」