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サーバントバトル  作者: 春
6/8

休日での一騒動

「ラネ。そこを離れなさい」


「・・・・・・」


「ラネ。断る」


「くっつきすぎです」


「・・・・・・」


「ラネの勝手」


「いいからそこを離れなさい」


「嫌」


『ムムム・・・!!』


「・・・はぁ~~~」


折角の貴重な休日なのに、二人は朝からずっとこの調子だ。


『刀夜!』


「はい!」


『どっちがいいの(ですか)!!』


「何がでしょうか!」


いきなりすぎてまったく理解できません。


「話をきいてなかったのですか!」


「シカト。よくない」


「・・・ごめんなさい」


どうして俺が謝らないといけないないんだ。


「刀夜はどっちがサーバントとしていいのかとお聞きしたんです」


「サーバント。二人いらない」


「二人とも落ち着いてくれ」


朝からずっとでもう正直つらい・・・。


「私は落ち着いています。ラネが落ち着いてないのです」


もう・・・。


「ラネ落ち着いてる。シエラの方」


頼むから・・・。


「いいえ、ラネです!」


頼むから・・・!


「シエラ」


頼むから・・・!!


『ムムム・・・!!』


「二人とも・・・」


ですか!!』


「そこに正座しろーーー!!」





「まったく。・・・どうして二人はそんなに仲が悪いんだ」


『・・・・・・』


「原因は俺にあるのは確かだ。だけど、こうなった以上助け合わないと駄目だろ。一体何が不満なんだ。俺で可能ならどうにかするから」


「刀夜に不満はありません」


「ラネも同じ」


「じゃあどうしてそんなに仲が悪いんだ」


『・・・・・・』


「言わないとマスターでもわからないぞ」


「ラネが刀夜とずっと一緒で羨ましかったんです」


「・・・・・・」


今シエラから聞いた事ない言葉を耳にしたぞ・・・。


「シエラ」


「・・・はい」


「熱でもあるのか」


「ありません」


「どこか具合が・・・」


「健康です」


「はっ!もしかしてまだ俺の作ったハンバーグの毒が・・・!!」


「ありません!」


「聞き間違いではないってことか・・・」


「聞き間違いではありません」


そっか。


シエラはやきもちをやいてたのか。


初めてだな。


ずっと俺だけのサーバントだったから、急に新しいサーバントが来て、自分が出来ない事を平然とするからどう対処したらいいかわからなかったんだ。


まるで妹に嫉妬したお姉ちゃんだな。


そう考えると、なんだかおかしくなるってきた。


「・・・ぷっ」


「刀夜?」


「ごめん。笑うつもりがなかったんだ。だけど・・・ハハハ」


「何なんですか一体」


「シエラ」


「はい」


「ラネはね。寂しいんだよ。そうだろラネ」


「・・・・・・そう」


「ラネ・・・」


「ラネはまだサーバントになって数日。周りは見たことない物ばかり。怖くなるのも当然だ。シエラだって最初の時はそうだっただろ?」


「それは・・・そうですが・・・」


「種族は違うがサーバント歴ではシエラが上だ。お姉ちゃんなんだ」


「私が、姉・・・ですか」


「そうだ。だから色々と教えてやってくれ。妹にな」


「わかりました。ラネ、さっきは失礼いなことを言ってすみません」


「ラネもごめんなさい」


これで両方の問題は解決できたな。


これからはいい関係を築いていってほしい。





「これで仲直り出来たな。喧嘩もいいが、ほどほどにな」


「はい」


「わかった」


「じゃあ俺は部屋に居るから」


やっと休める。


とりあえず一眠りでもしよう。


これで喧嘩もなくなったな。


・・・。


・・・・・・。


・・・・・・・・・。


「・・・・・・ん?」


下から音が聞こえる。


「何かやってるのか?」


俺は一階に降りてリビングに入っていった。


「・・・・・・」


何打これは・・・。


部屋がめちゃくちゃになってる・・・。


一体何があったんだよ・・・。


「シエラ、ラネ」


・・・・・・。


おかしいな。


声がしないぞ。


「―――――――」


庭から声がする。


そっちにいるのか。


「おーい。二人とも何してんだ・・・よ・・・」


「いい加減にしなさい。ラネ!」


「シエラの方こそ」


「またそのような事を言う!」


「シエラ。頑固者」


「ラネの方が頑固者です」


「・・・勝負」


「いいでしょう」


戦闘態勢に入るシエラとラネ。


「二人とも何してるんだ!!」


庭がめちゃくちゃじゃないか!


「刀夜。止めないで下さい。これは躾です」


「自由を勝ち取る戦い」


やばい、二人とも頭に血がのぼってる。


どうにかして落ち着かせないと家が壊れる・・・!。


「止めろと言ってるだろ!とりあえず落ち着いて理由を話してくれ」


「覚悟なさい。ラネ」


「シエラ。成敗」


「シエラ!ラネ!動くな!!」


『!?』


・・・こんな事で命令するなんて。俺も駄目だな・・・。


「どうしてこうなったのか説明してくれ」


「ラネに教えていたら急に反抗してきまして」


「シエラ。言葉でイジメル」


「いじめてなんてありません!」


「・・・二人の気持ちはよくわかった。シエラ、ラネに教えてくれてたのはいいことだ。だけどな、いきなりたくさんの事を教えても混乱するだけだ。少しずつ教えてやってくれ。そして、ラネはすぐに攻撃的になるのを止めること。わからないことは口でちゃんと言えばシエラもわかってくれる。わかったか二人とも」


『・・・はい』


「じゃあ二人とも今度こそ仲直りしたな」


「はい。反省してます」


「ラネも反省」


これでもう大丈夫だな。


「よし!なら、皆で散らかした庭と部屋を掃除だ。綺麗するぞ」


「わかりました」


「ラネ。わかった」


「それが終わったらスーパーで買い物に行こうな」


「スーパー?」


「たくさんの食べ物がある店のことだよ」


「食べ物・・・ジュルリ・・・」


「でも変化してないと駄目だからな」

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