死と屍と視の詩
『例えば俺が生まれなかったとして、現在はどう変わっただろうか。
きっと何も変わらない。きっと誰も変わらない。
なのに、何で今、
俺は生きているのだろう。
きっと俺は無意味に生きて、無価値に死んで、無感情に忘れられる。
誰だってそうなのだろう。
結局、誰もが何にも意味を見出せず、
結局、誰もが自分の価値を知らずに、
結局、誰もが本当の感情を隠している。
誰にだって、少なからずそんな覚えがあるはずだ。
きっと、俺だけじゃない。
だから、俺が一人いなくなっても問題ない。
誰かが一人いなくなっても問題無い。
・・・代わりなんていくらでもあるからだ。
ああ、どうやらそろそろ時間みたいだ。
俺以外の皆様、さようなら。
神様、ゴミだらけの人生を有り難う御座いました。』
「ばーか。勝手に達観して死んでやんの」
〜fin〜