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魔王の元教育係ですが勇者の仲間になりました☆  作者: レーゼ
次期魔王候補の教育係になりました☆
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人狼少年

はやくもストックがなくなりました・・・(泣

ぱちり、と目をあけた人狼の子は、私をみて怯えたように身をすくませた。


・・・犬みたいだねほんとに。

前世で私、犬が飼いたかったんだよね。残念ながら、弟が犬アレルギーを持ってて飼えなかったんだけど。

犬って可愛いでしょう?人狼が犬にみえて可愛いのも仕方ないよね。


「ぐるるる・・・」

どうやら警戒されているみたいだ。当たり前か。


「人化できないから言葉がわかんないなぁ・・・・・。でも私動物念話(アニーマパシー)使えないんだよなぁ」


動物念話(アニーマパシー)はその名のとおり動物と話ができるワンダフルな魔法である。


「人狼少年君、さっきは眠らせてごめんね。私はラナンキュラスって言うんだ。あ、言葉わかるよね?」


震えつつ頷く人狼少年。

なんで少年だってわかったか?・・・野暮なこと聞かないでよ。

敵意がないことを伝えると、警戒の色がほんの少し和らいだ。


「集落がどこかにあるのか?」


ずーん。目にみえて落ち込んだ。

どうした人狼少年。目が潤んで・・・「ちょ、泣かないで!」

ど、どうしたんだ。

涙がぽろぽろこぼれ、毛が濡れている。


「泣かないでくれよ。どうしていいかわからない」


涙を拭ってやると、丸まった。黒い綿飴みたいだ。いやもうホント、どうしていいかわかんないんですが。

人狼って人間でもなければ狼や犬でもないから接し方わかんない。


ちなみに、睡眠(スリープ)で寝かせた兵士君は医療室に預けました。

私と兵士君を置いていったメンバーの名前も調べてルー様に報告済み。

チョコレートケーキを運ぶのが遅くなったのを怒ってたから、結構キツイ処罰を受けるかもしれないね。

ははは、か弱い乙女を置いていった罰だよ。甘んじて受けるがいい。


それはともかくどうしよう。

あっちが言葉わかっても私がわからなきゃ意味がない。

あっちの言葉が通じないのって面倒くさいし。

まぁ、犬や猫の言葉がわからないのは当たり前なんだけども。


「・・・うーん」


涙を流す人狼少年の頭を梳くように撫でる。

しめっぽいな。土で手が汚れ、毛が絡み付いてくる。

びっくりしたみたいな顔が可愛いからやめないけどね。





よし、決めた。


動物念話(アニマーパシー)を覚えよう。

覚えといたほうがこの先楽だしね。

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