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たたくのである!

「おい!」


静かな場所で私の大声が響いていた。そして、どんどん。と私はドアをたたく。


「なっちゃん! でてこいよ! 一緒に探検するんだろ!」


なっちゃんが部屋に戻り、私はすぐに部屋からなっちゃんをだそうとしていた。一緒に探検したかったのである。


「なっちゃん!」


そしてなっちゃんから返事はない。まったくこない。静かにすると、えぐえぐ、となっちゃんの泣いてる声が、かすかに聞こえてくるというのに、だ。これは私を無視しているということだ。


「はやくこいよ!」


なっちゃんのくせに私を無視していらはということはなにごとだ。私はいらいらしながら、どんどん! とドアをたたくのを強くしていく。


「おいってば!」

「なっちゃん!」

「探検するぞ!」


しばらく、私のいらいらはたまりすぎ、大声が叫び声に変わってきていた。


「はやく!」

「探検!」

「探検! ……なっちゃん!」


どすどす、と音がしていた。気づくと私はドアを、蹴っていた。


「なっちゃん! 探検! なっちゃん!」


な、なしゅは……お外、こわいもん!


と、部屋の奥から小さい声が混じった。実際にはなっちゃんが大きな声で、言ったのだろうが、小さすぎた。


「なっちゃん!」


私はやっとなっちゃんから返事がきたのが嬉しくなり怒っていたことを忘れ、そのまま言い返す。


「私がいるからこわくないだろ! 私は冒険家だぞ!」

「ぱぱ、がお外はこわいことばがりだ……って」


なっちゃんが静がに言う。ドア越しに響く声は掠れていて、私はなっちゃんが外は、本当にこわいと思っているのだとわかった。私は胸のあたりに言葉に言い表せない熱いなにかが口からでそうになった。


「は! なっちゃん! 外はこわくなんかないぞ!」


飲んだくれの父上のことを思い出した。そう、あれはたしか久しぶりに帰ってきて母上に殴られ地面に倒れてたときのことた。


ーー大きくなったら旅しろ! 旅はな、楽しいことばかりだぞ!


父上は笑顔でいっていた。母上に倒れてしまうほど殴られるのをわかっていきながら、外へ笑顔で行き、笑顔で家に帰ってくる。そして、母上に愛想をつかされ、私を村に残して外へ行く。それをなんとも思っていないほどに、外は楽しいという証拠なのだ。


「私の父上が嘘をついてるということなのか!?」

「へっ!? な、ななん」


慌てたようすで、なっちゃんがなにかを言おうとしたが、すぐに続ける。

「私の父上は外は楽しいことばかりだというのに、なっちゃんの父上は外はこわいという! 変だぞ! 私の父上さ嘘をつかないからな。なっちゃんの父上は嘘つきだ!」


な、なしゅは……となっちゃんの声が小さくきこえてきた。なにかを言いたそうにしているが私は話したいから待たずに続けた。


「知っているか? こういうのをむじゅんというんだぞ!」

「むじゅん?」

「そうだ! むじゅんだ! いいか? ある国に最強の武器と最強の防具をうっている商人がいたそうだ」


本当はどんな武器と防具が売られていたのかきいてたのに忘れてしまって名前はいえなかった。


「商人はいった! この武器は最強だ! どんなものも打ち砕き倒す! とな。 それでな! 続けてこういったんだ! この防具は最強だ! どんな攻撃をも防ぐ! と!」

「……へ? それ」

「さあ! なっちゃん。防具と武器どっちが最強だとおもう!」


私がしゃべるのをやめる番だった。なっちゃんの父上は嘘つきだ。私はこんなにも外は楽しいと思うのに。

久しぶりに更新です。

はじめてのスマートフォンでの投稿。

なんだか、いつもパソコンで投稿してたのでスマートフォンで投稿するとこんなにも疲れるだなんて思わなかったです。

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