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第六話 名も無き物語 ~序章~
ふと気がつくと、ヘレナたちは物語が上映する会場につき、既に座席に座っていた。
「さぁ、『名も無き物語』が始まります。
思う存分、お楽しみください……」
そして会場は暗くなり、
『名も無き物語』の上映が
始まった──……
──────────────────────
……これは一人の男がつくった物語。
人々はこれを、『名も無き物語』と呼ぶ。
そして、この物語に──
Happyendは
存在しない──……
……──
「おやおや……。もう眠ってしまいましたか……」
男は6人の寝顔を見てそう言った。
「今回は、
“無意味な死”
がないことを祈ります──……」
そうつぶやいた彼の背後には、
いくつもの棺が並べられていた……
「彼らのような……ね」
これで、第一章は終わります。
いかがでしたか?
楽しんでいただけたでしょうか……?
皆様からの感想を心よりお待ちしております(●´ω`●)