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友達じゃない人の家に来た

作者: 喘鳴あり
掲載日:2026/02/25





 今日は墓参りだったんだけど、切なかった。


 あれから全部変わってしまって、冷蔵庫を開けるといつも食べものだったものが朽ち果ててる。


 家全体に立ち込めている悪気のない無関心みたいなものがしんどくて、息が詰まりそうで、カーテンを開いたら見覚えのある鉢植えが死にかけてた。


 かわいそう。


 どうしてこんなことができるんだろう

 このお花だって生きてるのに。


 自分だって忘れてたくせに取り上げて水をあげたわ。深夜2時に


 あの人はもういない。


 なんであの人が大事にしていたものを、こんなにひどく扱えるんだろう


 といっても、あの人が実際に大事にしていたものはもうみんなないから、あの人が見たらぜったい大事にするんだろうなっていう存在のもの達なんだけど。


 歯ブラシとか、使い残しの糸ピックとかが、みんなそのまま洗面台に置いてある。


 ああ、捨てられないんじゃなくて、捨てる気がないんだろうな。


 今日もせっかく作ったはずの食べ物を捨ててた。


 しわくちゃのビニール袋の中にどちゃどちゃと食べ物だったものが詰め込まれて、お皿に傷がつく勢いでスプーンを動かして。雑に。


 あの人なら勿体ないって怒って、それで何かしらするんだろうな。


 あーあ。嫌だな。


 前にあげた小さなサボテン。ハエが寄ってきたから捨てちゃったらしい。


 水やりの少なくて済む、彼でも面倒を見れるような省愛情のやつ。


 頑張って選んでみたけど、無駄だった。


 やっぱり友達じゃなかった。






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