表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

帝国の繁栄と衰退

帝暦0年、この日帝国は長年の敵対国であり帝国以外の最後の主権国家であったベルベチア連邦を打倒した。                               

                          

これにより帝国はついに宇宙の正統たる支配者となった。                        

                          

敵対国が居なくなったことにより帝国では軍需産業以外の分野に力が注ぎ込まれるようになり、長年停滞していた帝国の経済は過去類を見ないほどの繁栄を得ることになる。                    

                        

しかし、宇宙の支配者たる帝国にはある一つの問題が発生した。それは、帝国が統治する領域が広大すぎるということだ。                   

                         

数百年続いた血で血を洗うような戦争を終え、帝国に仇なす全ての国家を打倒したというのに未だ帝国はその強大な武力維持するしか無かった。         

                          

そうでもしなければ多くの犠牲を払った末に手に入れた安寧に影を落とすことになる。            

                         

そう考えられてしばらくの間維持されていた軍事力だが、そのほとんどが毎日無意味に宇宙空間をパトロールするだけであり、めぼしい戦果と言えば連邦やその他の国家の軍人崩れの装備もろくに揃ってない宇宙海賊を掃討するのみ。                    

                           

これだけのために帝国の国家予算の約6割以上を蝕み続ける軍事費に多くの民衆や官僚が文句を言いい、ついに軍部の内部からも不満が出始めたことにより皇帝は帝国の首都であるバビロンから半径50億光年以上外側を自治領特区と定めて領域を分けてそれぞれの貴族に分け与えることで帝国軍の負担を軽くし、現在保有している多くの戦艦や巡洋艦その他の多くの艦艇を自治領を持った貴族に売り払うなどをして軍縮を行いながら多額の収入を得ることに成功した。       

                         

しかし、これで問題が解決したわけではない。

貴族への領土割譲は戦争の貢献度が高かった者や財力等があるものなどが帝都から近い場所の領土を渡され、力の弱い貴族などはより帝都から離れた領土を渡された。


これは力のあるものが帝国の目の届かないところに置くのを防ぐためであった。


そのため、帝都から離れた位置に領土を持ってしまった下級貴族達は帝国から満足に戦力を買うことができなかったため割譲された領土をどうすることもできずそのまま放置させていた。


そのため帝都から遠く離れた下級貴族たちの領土は帝国の領土の一部とはいえ帝国の力が及ばない空白の地帯となってしまった。               

                        

この状況が出来上がってから約800年。

帝暦806年、あのあとも空白の地帯に対する対策は帝国軍のパトロール艦隊を多数配備するだけであり満足な対策は行われていなかった。


そのため、空白地帯には多くの反帝国主義者や難民または宇宙海賊等が流れ込み大まかに3つの派閥を作り上げていた。


一つは反帝国連合、帝国に対する復讐を望む多くの元軍人や民間人の集合体。


2つめは民衆協同体、帝国との戦争を望まない者たちの集まりで難民の協同体。


3つめは派閥ではないが宇宙海賊達、元は帝国に負けたの国の軍人達。


まもなく反帝国連合と民衆協同体は帝国に対する意見の相違から紛争に突入する。


どんな大国でもいずれは消え去る。


帝国の安寧には既に影が見え始めている。


帝国の崩壊を食い止めるには英雄が必要だ。


帝国は英雄を必要としている。










ゆっくり目の投稿になると思いますがぜひとも付き合ってくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ