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④希望の光

とりあえず、俺は猫くんと真白をつれて病院に行くことにした!


てか、俺本当に人間に戻ったんだ!!俺、事故に遭う前は超反抗期で、母ちゃんと一切話さなかったんだった。俺なんかいない方がいいって思ってたからあんなに心配してくれてたなんてな。ビックリしたわ。でも、猫くんのおかげだな。これからは母ちゃんのこと大事にしてやらないとな!俺、ちゃんと高校も行ってるみだいだし。てか、俺の頭で高校よく行けたな。。。猫くん、頑張ってくれたんだな!本当にありがとう。そうだ、せっかく真白の母ちゃんが猫だった俺にちゃーたって名前つけてくれてしな、お前は今日からちゃーただな!よろしくな!ちゃーた!


「にゃー!」


ここが真白が入院してる病院かー!!


真白の病室はここか!


「おはようございます。僕は前島 翔と言います。真白さんのお母さんですか?」


「はい。あなたは真白のお友達?初めて見る顔ね。」


「はい。真白さんとは昨日お友達になりました。」


「えっ?!真白こんな状態なんだけど。。。どうやってお友達になったの?!。。。あら??ちゃーたとまーにゃんじゃない。もしかして、あなたの猫だったの?」


「信じてもらえないかもしれませんが、実は、僕はさっきまで猫だったんです。僕も3年前、真白さんと同じように猫を助けて死んだと思ってました。その助けた猫がこのちゃーたです。僕は気づいたら猫になってました。僕は死んで人間のときの記憶を持ったまま、猫に生まれ変わったと思ってました。ところが、昨日お母さんが病院の帰りに猫だった僕、ちゃーたを拾ってくれたんです。今日の朝早くにまーにゃんとお散歩に出掛けてたら人間だったときの僕そっくりな人が犬をつれて散歩してたんです。その犬も僕が買ってたワンスケそっくりで、後を着けたらまさかの僕の家だったんです。その人間の僕と猫だった僕は話ができました。そして、事故に会った日、魂が入れ替わったことに気がついたんです。死んだと思ってたのに僕は一命を取り留めてたみたいで、やっと元の姿に戻ることができたんです。そして、真白さんも今その状態です。だから、ここにいるまーにゃんの魂は真白さんなんです。でも、人間に戻るためには今眠っている人間の姿の真白さんを目覚めさせないとダメなんです。僕は目覚めるのに1年かかったそうです。きっと真白さんも目覚めるはずです!だから、それまでまーにゃんを大切にしてあげてください。」


「本当なの?でも、真白が事故に会ったことや、昨日私がちゃーたを拾ったことあなたが知ってるはずないものね。信じるわ。ありがとう。」


「僕も人間に戻ったのでまーにゃんの言葉はもうわかりませんが、毎日会いに来ます。僕の話信じてくれてありがとうございます。」


「にゃーにゃーにゃー!」


「あなたまーちゃんなの?あなたちゃんと生きてるのね?きっと元に戻れるわ!よかった。翔くん、ほんとにありがとう。私、真白がもう目覚まさなかったらどうしようかと心配だったけどなんだか希望が見えたわ。きっと、真白、目を覚ますわよね?」


「はい。僕は信じます。今度は人間の姿で友達になる約束したので!」


「わかったわ。真白が目を覚ましたら仲良くしてあげてくださいね。よろしくお願いします。」


「もちろんです。こちらこそよろしくお願いします。」


よかったー。信じてもらえて。真白、俺が絶対に目覚まさしてやるからな!待ってろよ!


「にゃー!!」


それから俺は毎日のように真白の病院に通うことにした。学校の帰りに、病院に行って毎日の出来事を話した。


だが、真白はまだ眠ったままだ。


もう半年が過ぎようとしていた。


今日もいつものように真白の病院に着くと、俺は真白に話しかけた。


すると、真白の指が少し動いた気がした。


「おい!!真白!!俺だよ!翔だ!わかるか?」


真白の指がさらにぴくっと動いた。


俺はあわてて、先生を呼びに行った。


「真白さーん!わかりますかー?」


先生が話しかけると真白がうっすらと目を開けた。。。


「真白さん!ここ病院ですよ。わかりますか?」


「んー。。。」


真白が声を出した。


俺は心の中でガッツポーズをしていた。


真白のお母さんとお父さんが病院に駆けつけた。


「まーちゃん!ママよ。わかる?」


「まーちゃん!パパのこともわかるか?」


「んー。」


真白が小さい声で反応した。


「もう大丈夫ですよ。これからはリハビリが大変ですが、徐々に話せるようにもなるので、頑張りましょう。」


先生の言葉で真白の両親は、安堵したようだった。


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