③まさかの出会い。
「翔、おはよぉーにゃん」
「真白、おはよぉーにゃん」
「早起きだにゃー。まだ、ママたち寝てるにゃ」
「俺、朝苦手だったんだけど、どーゆーわけか猫になってから早く目が覚めるようになったにゃ」
「わかるぅー。わたしもにゃー。」
「せっかくだから、2匹で散歩いこーにゃ!」
「いいにゃんよ」
「朝早くお散歩するってこんな、気持ちがいいもんだったにゃんて。。。気づかなかったにゃ」
「ほんとだにゃ!俺にゃんてまともに起きて学校いったことねーにゃん。」
「ほんとに不良だったにゃんね。。。」
「。。。えっっっー!!俺がいるにゃ!」
「ん?どうゆう意味にゃ?」
「前から犬の散歩しながら歩いてくるやつ、人間のときの俺そっくりなんだにゃ!しかも、犬も俺が飼ってたワンスケそっくりなんだにゃ!」
「でも、翔って死んだって言ってなかったにゃ?」
「そのはずなんだけどにゃ。。。とりあえず、あいつのあとつけてみようにゃ!」
「了解したにゃ!」
私たちは犬のお散歩をしてる男の子の後をつけることにした。
すると、その男の子は翔の家に入っていった。
「ここ、俺んちだにゃ!やっぱり、あいつ俺かもしれないにゃ!あの犬もワンスケだにゃ。」
「まじにゃ?じゃあ、あの人間の翔の中に入ってる魂は猫の魂ってことにゃ?」
「それはわからにゃいにゃ。とりあえず、ワンスケに話聞いてみるにゃ。」
「ワンスケー!!俺だにゃ!翔だにゃ!」
「なんだワン?おまえ、翔なのかワン??」
「俺、猫助けて死んだと思ってたんだにゃん。俺生きてたのかにゃ?」
「翔は、猫を助けて交通事故に会った後、奇跡的に命が助かったワン!でも、目を覚ましたおまえは、翔じゃないみたいだったワン。」
「そうだったんだにゃ。俺生きてたんだにゃ!でも、なぜか、猫と魂が入れ替わったんだにゃ。どうやったら戻れるのかにゃ。」
「とにかく、人間の姿の猫と話してみたらどうかワン?」
「ワン!ワン!ワン!」
ワンスケが大きな声で吠えたので人間の姿の翔が来た。
「翔の中に入ってる猫くん?俺の声聞こえるかにゃ?」
「もしかして、僕を助けてくれた人間の男の子か?」
「そうだにゃ。俺たち、魂が入れ替わったみたいだにゃ。どうやったら戻れるにゃ?」
「あの時はありがとう。僕はずっと君を探していたんだ!僕の手と君の手を合わせて心の中で願うんだよ。すると、元に戻れるよ。元に戻ると、僕やワンスケとはもう話せなくなるからね。」
「わかったにゃ!僕たちが、入れ替わってもこのまま、僕のそばにいてくれよにゃ!猫くん。」
「ありがとう」
「翔!よかったにゃ。人間に戻れるから!でも、私と話せなくなっても友達でいてにゃ!短い間だったけど、翔とお話しできてうれしかったにゃ」
「なに言ってるにゃ?真白も人間に戻れるにゃ!そして、今度は人間として友達になってほしいにゃ!」
「ありがとうにゃ」
「俺は先に人間に戻って真白のこと待ってるからにゃ!」
「わかったにゃー。楽しみにしてるにゃ。」
「では、僕の手と君の手を合わせて願うよ!」
「僕たちの魂が元にもどりますように!」
「俺たちの魂が元にもどりますようにゃ!!」
すると、何か光のようなものがお互いの体から抜けてそれぞれの体の中に入っていった!
「俺、人間に戻ってる!真白!俺の声わかるか?」
「にゃーにゃー」
「真白。。。今からおまえのこと人間に戻しに行くからな!」
「真白にゃん!僕は翔の中にいた猫だにゃ!元に戻るためにはお互いが願わないとダメだにゃ!だから、真白の中にいる猫の魂を目覚めさせないと元には戻れないにゃ!」
「そうなのかにゃ?じゃあ、私まだ人間に戻れないにゃ。。。」
「翔も目覚めるのに、1年はかかったにゃ!だから真白もきっと目が覚めるにゃ!」
「にゃーにゃーにゃー」
人間の俺にはもう真白たちの声がわからない。とにかく真白を連れて病院に行かなくちゃ!
「翔ー!ワンスケの散歩終わったなら朝御飯食べて早く学校に行きなさいよー!てか、なにこの猫たちは?また、拾ってきたの?やめてよー。ワンスケがいるんだから!」
「うっせーな!ばばー!」
「翔?なんだか今日の翔は事故に遭う前に戻ったみたいね。」
「えっ?俺そんな違ってたのか?」
「とても、いいこになったと思ってたのに。もう不良には戻らないでよ!あまり心配させないでね。」
「ごめん。俺のこと心配してくれてたのかよ。。」
「当たり前でしょ!大事な一人息子なんだから!あの時はほんとに死んじゃったかと思って母ちゃんもう生きていけないかもって思ったんだからね!」
「わかった。母ちゃんごめん。学校行ってくるわ。」
「車には気を付けて行ってきなさいよ!」
「おぅ!行ってきます!」
とりあえず、今日は学校言ってる場合じゃないからなー。。。
真白の病院に行かないとな!!