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①猫になった日。

ある日、学校からの帰り道横断歩道で信号待ちをしているとどこからともなく猫がやって来た。


えっ!!まさかこの猫この横断歩道渡るつもり?!まだ赤だけど?!


トラックが近づいてくる。。。


引かれちゃう!!そう思った私はとっさに体が動き、猫を助けるため道路に飛び出した!


ドーン!!!!!


すごい衝撃!!!


「キャー!!女の子がトラックに引かれたー!」


すごい悲鳴!!!


「誰か救急車を呼んでー!」


いろんな人の声がする。。。


えっ!そこに倒れてるのって私にゃ?私どうなったにゃ?


あっ、、、猫を助けようとして、、、たしか、、、


私、死んじゃうのかにゃ。。。


自分が遠くに見えてるってことはすでに死んでるのかにゃ?


誰かに抱かれた。


えっ!!


「この女の子が助けた猫ちゃんは無事だったみたい。よかったねー。」


なに??このおばさん。私に話しかけてるにゃ?どうゆうことにゃ?


まさか!私、猫になっちゃったにゃ?


あー、、、心臓マッサージされてる私、救急車で行っちゃうにゃー。。。


どーしようかにゃ。。。


とにかく、救急車追いかけなくちゃ!!


私本当に死んじゃうのかにゃ?猫になっちゃったのかにゃ?てか、この猫の魂はどこいったにゃ?


とにかく救急車追いかけなくちゃにゃ!!


病院に着くと緊急オペが施されている。


パパととママが真っ青な顔で病院まで走ってきた。


パパー、ママー私ここにいるにゃー!


パパとママの近くに寄って行ってスリスリしてみた。


母「何で病院に猫がいるのかしら?そういえばあの子、猫を助けるために道路に飛び出したって警察の人が言ってたけど、まさかついてきちゃったのかしら?まーちゃん死んじゃったらどうしよう。。。」


父「大丈夫だ!神様がきっと助けてくれる!あんなにいい子が死ぬわけないだろ!」


ちなみにまーちゃんとは私、田村(たむら) 真白(ましろ)のことで両親からはまーちゃんと呼ばれている。


とか言ってる場合ではなかったにゃ。。。


私、これからどうなるんだにゃー。


オペが終わったみたい。。。


パパとママが先生に駆け寄る。


母「うちの子大丈夫ですよね?」


先生「手術はなんとか、成功しましたが予断を許さない状況なので。。。今はまだなんとも言えません。」


母は泣き崩れた。


パパがママの肩をもち、「大丈夫だ!」と言っている。


私はここにいるにゃー。ママー泣かないでにゃー!


だれかに首を捕まれた!


痛いにゃー!!離せにゃ!


「にゃーにゃー!!」


「こんなところに野良猫が入り込んでるわ!全く!」


看護師さんにつまみ出されそうになった。。


すると、パパが助けてくれた。


「すみません。その猫うちの子が助けた猫みたいでついてきてしまったので僕が連れて帰ります。」


パパー!私、猫だけど自分の家に帰れるのにゃ?!


「まーちゃんがお前を助けてくれたんだよ!だから、その命大事にしないとな!ママ、まーちゃんが目を覚ましたときこの子が無事だって教えてあげたいからそれまで僕たちで大事に飼ってあげよう。いいよな?」


「えぇ。もちろんよ。」


こうして私は田村家に猫として戻ることになったのだった。。。





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