Raghorn6:模擬戦闘[開始直前]
自分に呆れてなにも言えませんね・・・。
アクセス解析もかなりマズイことになってました・・・。
みなさん、久しぶりです。ブログさえ更新できなかった作者です(泣)
学年末になると予想以上に大変ですね。はぃ。
卒業式の練習やら歌の練習やら、卒業卒業うるさいです・・・。
とにかく、懺悔しかない前書きになりましたが、小説をどうぞ!
ピンポーン。
俺はマンションの隣の部屋を朝、訪ねた。インターホンを鳴らす。・・・いつまで経ってもインターホンはインターホンなんだな。
ピンポーン
ピンポーン
なかなか中の人が出な―
ガツッ!!
思い切りドアが開き、角が俺の頭にぶつかる。
「朝っぱらからうるさいなぁ!!誰だ!?」
「い、いってーなコノヤロ!遅刻しそーなのを教えてやってんじゃねーか!」
そう、もうギリギリの時間だ。走らないと結構ヤバい。講義に間に合わない・・・。
「よ、余計なお世話だ!ツンツン頭!」
俺のインターホン連続押し攻撃で目覚めたのか、ドアを思い切り開けたフィーは慌て始める。
「剣とか金とか忘れんなよ!」
「わ、分かってるわよそんなこと!」
本日でラグホルンに登校するのは三日目。未だに遅刻されたらマークされる三日目。だから人がせっかく起こしてやったのに・・・。
頭いてーし。
「はい!準備完了!行きましょう!」
やっとフィーが荷物を持って出てくる。
「あ!もう時間だ!クソヤバい!」
「貴族の女性がなんて汚い言葉を使いやがる!」
今朝でぐっと距離が短くなった俺達二人の関係。別に恋人とかそういう訳じゃ無いが、友達として更に仲良くなった気がする。
俺達は、全力疾走した結果ギリギリテラストーンの講義に間に合った。
エルに滅茶苦茶冷たい顔で見られたけど・・・。
基本的なテラストーンの説明と使い方で講義は終わった。
剣術の講義で再びフィーを打ちのめし(イメージな。本当にそんなことはしねーよ・・。)、前回は模様をお送りできなかった昼休み。
「ね、ネロ強い・・・。」
ため息混じりでフィーが呟く。
「またやられたの?ネロも少しくらい手加減したら?」
「いや、俺は殺る勢いでやる。」
「うわっ。ネロ怖・・・。そんなんじゃモテないわね。」
「いや、冗談冗談!!」
他愛もない会話をしながら、昼食を食べる。フィーとエルは弁当を持参してるみたいだ。・・・偉いなぁ。俺は弁当作るの面倒だから大抵学食だけどな。安いし美味いからな〜。ここの学食。
そんなことをしている時、エルが突然マジな顔で話し始めた。
「また最近、フェイト社が動き出したみたいだぞ。」
別にそこまで特別な事では無いが、かと言って大事じゃない訳でも無い。
「へー。で、今度はなんだ?また紛争根絶か?」
「紛争根絶目的のことはいつだってしてるだろ。今回はまた別らしい。」
「へぇ〜。なにやってんだ?」
「科学コピーの実験に操作。何百年か前の事実を掘り起こしてるんだ。何のためかは知らないけどさ。」
俺は、エルからさらに詳しく、誰が任務を指揮しているか、とか、科学コピーについて詳しく聞いたりした。
だけど俺はあまりその情報を聞いた意味が無かったと判断し、一言、言った。
「まぁ、直接俺達には関係無いし、いいんじゃないの?」
なんて無責任な一言であろうか。自分達は関係無いからいいって・・・。我ながら、少し無神経だったなぁ。
そして、ふと顔を飯に戻すと、フィーが頬を膨らませていた。
「ちょっと〜。私を抜いて話を進めないでよ〜!」
「あ、悪い悪い〜。」
フィーをまた軽く流し、時計に目をやる。
・・・後二分で次の講義が始まる・・・。
ん?後二分?
・・・ヤバくね?
「おい、後二分じゃねぇか!ってかおい!いつの間にか周り人いねぇし!フィー、なんで教えてくれなかったんだよ!」
「あ、あんたたちがずっと話しこんでるからでしょうが!全部私のせいにするな!」
「ねぇ、後一分だよ。喧嘩してないで早く行こうよ。」
「え、あ、ちょっと待てよ!俺まだ飯が・・・!」
「食べなかったネロが悪い。行こう?フィー。」
「な、なんだと!・・・あ、おい、ちょっと!俺を・・・俺を置いてくな〜!!!」
・・・・・バッチリ置いてかれましたとさ。
またもやギリギリで実践講義の教室に、駆け込む。
「お〜。ネロギリギリセーフ。」
畜生〜。エルの野郎・・・。
その直後、先生が入ってきた。
「おお、みんな。今日も元気か?」
おう、元気だぁ〜。
そう答えようとしたが、皆がシーンとしていたので、口にはしなかった。
「げ、元気が無いな、皆。まぁいい。今日の実践講義は模擬戦闘を行う。いいな?」
皆が『そんなこと言われても・・・』みたいな顔をした。確かに俺もピンとこないし。もちっと説明してもらいたいなぁ。
「模擬戦闘ってどうやるんスか?」
勇気のある一人の生徒が先生に質問する。・・・まぁ、俺も質問出来なかった訳じゃないけどね。
「え?・・・あ、ああ。そうだったそうだった。説明な?」
おいおい、大丈夫か先生。
「まぁ、模擬戦闘と言っても、基本的にはゲーム、だな。3人で1チーム組んでもらって、全教室あわせて40チーム作る。それで、それぞれ全てのチームと戦ってもらい、勝利チームを決める。えーっと・・・模擬戦闘は別の場所にある多目的エリアで行う。・・・それじゃあ、武器とか持って着いてこい!」
先生は説明を終えるとさっさと教室を出て、外で待っていた。
「チームはいつもの感じでいいよね?」
「ああ。」「いいわよ〜!」
エル、フィー、俺は前と同じようにチームを組んで教室を出た。
しばらくすると、ぞろぞろと他のチームも出てきて、多目的エリアに向かい始めた。
自分と戦う条件が変わらない者達と戦うことが出来ると思うと、おれは楽しみだった。
エルやフィーも俺と同じように、ワクワクしている様子だった。
「楽しみだな〜。なぁ、エル、フィー。」
「絶対勝とうな!」
「おお!頑張ろうね!」
俺達は意気投合した。目標は唯一つ!
「「「全勝!!」」」
そう言いながら、俺達は多目的エリアに着いた。多目的エリアは建物が並んだ、他の場所と何ら変わらない場所だった。
そこには先生達が待っていた。
「チームはクラスごとに並んでくれ!皆が揃い次第、説明を始める!」
俺達は決められた場所に立った。
待っている内に、皆が集まり、先生が説明を始めた。
「よし、じゃあ説明を始める。これから模擬戦闘を行う訳だが、殺し合いをするわけじゃないからな。武器は刃渡りや基本的な性能をはかるために持ってきてもらった。後でデータを入力するから、出しておいてくれ。・・・さて、模擬戦闘は特殊な装備を着けて貰う。」
先生は黒っぽい服とフルフェイスのヘルメットを手に持った。黒っぽい服は全身を覆うような形になっていた。
「この装備には、センサーがついている。このセンサーは、後で皆の武器のデータを入れて、疑似空間で同じように機能するように出来ている。この機器が放つ、肉眼では確認出来ないレーザー光線を認識し、レーザーを感知した部分に微量の電流が流れるようになっている。つまり、ダメージも現実と同じように受ける、ということだ。命に関わらないがな。このヘルメットはレーザー光線が見えるようになっていて、このヘルメットを通して見ると、疑似空間内で実際はレーザーである剣の刃や銃弾を視覚化することが出来るんだ。だから、現実と何ら変わらずに戦闘を行うことが出来るんだ。少々難しい説明だが、実際に戦闘を行なってみれば分かる。・・・さぁ、これを一人一人に配るから、早速着てくれ。」
先生が言い終えると、大勢の先生達が一斉に黒っぽい服とヘルメットを配り始めた。
「サイズは気にしないでくれ。生地は伸びるようになっている、オートフィット機能付きの装備だ。ショルダーアーマーを外して、上から着てくれ。」
俺達は言われた通り、ショルダーアーマーを外し、制服の上から装備を着けた。装備はなんの違和感もなく、体にピッタリフィットした。
「よし、皆着たみたいだな。そしたら今度は先生達に武器を見せてくれ。データを疑似空間内で使う武器に入れるからな。」
先生達がまた動き始める。
しばらく待っていると、先生が一人やってきた。
「ネロ・ガラード君は・・・ネクロソードねぇ。・・・よし、じゃあこれを。」
先生はデータを入力した後に、何かを俺に渡した。
「なんだこれ。刃のない剣?」
それは、刀の持ち手しかない物だった。
フィーも同じような物を渡されていた。
一方でエルは、銃の弾を装填するマガジンを渡されていた。
先生達が一通りデータ収集終えたらしく、また前の方に戻った。
「準備が整ったみたいなんで、早速戦闘を開始したい。まずは、AクラスとBクラスは右側の建物に入ってくれ。」
呼ばれたのは俺達のクラスだった。
俺達は建物の近くの広場から先生についていき、建物に入った。
そこには、何もない広い空間があった。
しばらくして先生が口を開いた。
「ここで、模擬戦闘を行うからな。この中では、様々な地形や天気のコンディションを再現できる。実戦同様に戦える場所だ。では、みんなヘルメットをかぶってくれ。」
生徒は皆言われた通りにヘルメットをかぶった。
「よし、皆被ったみたいだな。それでは、疑似空間装置をつける。」
先生はそう言うと、近くにあったレバーを引いた。
すると、ヘルメットを通して見ていた何も無い空間が、一瞬にしてビル群に変わった。
「うおー」「スゲー」などの声も多々上がり、皆が驚いていた。
「じゃあ、始めるとしよう。まず、Aクラスから第一班と第二班。出てきてくれ。」
第一班は俺達だ。一番最初に班を組んだからな。俺達は前に出た。
そして、第二班も出てきた。
「よし、じゃあ配置についてくれ。第一班はこのビル群の東端。第二班は西端だ。・・・・ついたな。それでは合図で戦闘を始めてくれ!」
俺達はそれぞれの武器を構えた。ヘルメットを通して剣を見ると、ちゃんと刃が出ていた。なるほど、こういうことか。
間もなく、戦闘が始まる!
最近、スランプ気味です〜。
「この小説はともかく、他の小説は置いたまま更新すらしてないもんな。」
「まったくだよ。」
これからペース上げて行くんで、これからもよろしくでございます(泣)