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Raghorn3:急過ぎる展開

「おぃ、作者。タイトルがどんどん雑になって行くのは気のせいか?」



コメディー要素のためだよ。



「全く、受験ってやつは。人を変えるね〜。」



・・・ネロは無視しましょう。今回は、第一の講義が始まります。まあ、この話以降は講義はダイジェスト的な内容になって、学院生活中心になると思いますけどね〜。



「時間稼ぎ?」



う、うるさぁい!



とにかく、小説をどうぞ!

「眠ぃー!」



家からラグホルンに向かう。



皆、おはよ。ネロだ。



ふぅ〜。息が白い。やっぱり朝は寒いな。こういうのなんか矢駄な〜。



ラグホルンに着き、早速自分がどの教室で講義を受けるのかを事務室前の張りだしで見た。



「あ、ネロ君。おはよう。」



「おう、エルロイ。おはよう!」



偶然、同じ時間に張りだしを見に来ていたエルロイに会った。



「確かネロ君は剣を支給されたんだよね?」



「ああ。」



「じゃあ実践の講義と魔法講義以外は別々だね。」



「そうなのか?」



俺は張りだしを良く見た。


確かに銃系統と剣系統とでは講義内容も教室も違う。


「ホントだ〜。まあ、でも一緒に受ける講義があるだけマシだろ。」



「そうだね。・・・そろそろ魔法講義が始まるから、教室行こうか?」



俺は時計を見て、結構時間が経っていたことに気づく。



「確かに、もう始まるな。急ぐぞ!」



俺は教室に向かって走りだした!



「ネロ!待って!」



エルロイが俺を呼び止める。



「なんだよ、エルロイ!?お前も急げ!」



「いや、ネロ。教室こっち。」



エルロイはそういって、俺が向かっていた場所と反対方向を指差した。



どんどん顔が赤くなっていくのを感じた。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


そして、無事、講義に間に合った。

「ぎ、ギリギリセーフだ・・・。」



俺は息を荒くしながら言う。



「ネロ君がいきなり反対方向に走り始めるからびっくりしたよ・・・。」



いや、俺もびっくりしたから。まさか真逆の方向に教室があるなんてな〜。



ガラガラガラ



ドアを開けて、杖を持った先生が入ってきた。てっぺんに草むらが無く、少し年老いた雰囲気をかもしだしていた。



「では、講義を始めたいと思う!」



「「「よろしくお願いします!!」」」



教室にいる生徒全員がそう言った。気合いが入ってるね〜。


ローブを羽織った先生は、本当の魔法使いみたいだった。


「今日は簡単に、フェイト社製の『テラストーン』の説明と使い方を教える。」


先生がそう言った矢先、ほとんどの生徒達がノートを取り出し、筆記用具も取り出した。みんな熱心だねー。


「ネロもノートにメモしたら?結構重要なこと言うみたいだし。」


「いや、そんな必要無いだろ・・・。聞いてりゃ覚えるよ。」


いや、だって聞いてりゃおぼえるもんだろ?


「・・・ネロの将来がおもいやられるよ・・・。」



エルロイはそんなことを呟き、呆れた感じで首を振った。そうこうしてる間に、先生の説明が始まった。



「まず、『テラストーン』というのは、自然の力を特別な方法で加工し『ナチュル・エネルゲン』という成分に変え、それを限界まで圧縮し、固められたものだ。これに、集中力と精神力、まあつまり魔力を注ぎ込むと、自然のその(さが)の力を引き出し、使うことができる。まあ、説明だけじゃしっくりこないだろ?誰かに実践して貰おうか。・・・じゃあそこの派手なバンダナ。そして、そこにいる派手なロングヘア。来い。」



「派手なバンダナって俺のことか?」



俺は自分を指差し、先生に聞いた。



「そうだ、早く来い。」



俺は席を立ち、教室の前に出た。この教室は席一列ごとに段が高くなっていて、後ろの方に座っても先生と前のボードが良く見える工夫がなされている。



「それじゃあ、これがテラストーンだ。ほれ、使ってみー。」



そういって、先生は俺にテラストーンを渡した。そして、俺の隣に立っていた『派手なロングヘア』にもテラストーンを渡した。



「意識を集中させるんだ。いいな?二人とも。」



先生に言われた通りに、俺は目を閉じて、自分の手のひらに乗っているテラストーンに念じた。



すると、目の前が明るくなるのを感じ、手のひらが暖かくなるのも感じた。




・・・ん?




熱いのかこれは?




俺は目を開いた。




手が燃えてる。




「あっ。手が燃えてる。」



いや、実際に炎を発していたのはテラストーンだった。



「これは炎の性のテラストーンだ。それは記念にお前にやろう。安価だしな。」


「ありがとうございます!」



俺はお礼を言った後、テラストーンに炎を消すように念じた。すると、炎が弱くなり、やがて熱がなくなった。



「おお!」「スゲー!」「カッケー!」等の声が上がり、拍手が起こった。



「さあ、次は君だ。念じてみたまえ。」



『派手なロングヘア』は目を閉じ、手に乗っているテラストーンに念じ始めた。



すると、だんだんこの部屋の温度が下がり始めた。



ってか寒い!



部屋が凍り始めた!



「ちょ!ストップ!」「待って!マジで寒い!」「鼻水が凍る!」等の声が上がったので、『派手なロングヘア』はやむなく念じるのをやめた。



「言うまでもないと思うが、それは氷の性のテラストーンだ。まあ、君も記念に持っていきなさい。」



俺とそのロングヘアはその後一礼して、自分の席に戻った。そして、その後もしばらく講義は続き、テラストーンの基本的な説明が続いた。



「という訳で今日だけでも、テラストーンについて色々と学べたと思う。これからも関心を持ってこの講義に出て貰いたい。それでは、魔法講義を終わる!」


いきなり終わった・・・。まあ、テラストーンの体験が出来たし、それ貰えたしいいけどね〜。



「「「ありがとうございました!!」」」



生徒全員は一礼をしてから、先生に続いて教室を出た。



「今度は別々の講義だね。じゃあ、ネロ君。また後で!」



そう言ってエルロイは廊下を歩いていった。



「次にエルロイに会うのは・・・実践講義だな。次は剣術の講義だから、教室はこっちだな。」



俺はさっきみたいなことが無いように、教室の場所を何回か確認してから、教室に向かった。



教室に入室した俺は、空いていた席に座り、先生を待った。



「あ、丁度良いわ!ちょっと、ソコのアンタ!」



近くから高い女性の声が聞こえる。・・・うるさいな〜。もっと静かに先生を待てないのかよ。


「ちょっと!ねぇ!無視しないで!」



ってか相手気づいてやれよ・・・。



そう思いながら、声の方を向くと、さっきの『派手なロングヘア』が俺の方を見て立っていた。



「・・・・・俺?」



「そうよ!アンタよ!鈍感ねぇ。次の講義、私と勝負して!」



なんでしょうね、この急な展開。まだ一度しか会ってないのに・・・。ってかその前に!



「なんで?」



一番疑問に思ったことを聞いた。何故戦わねばならない?



「派手キャラが被るから。」



「はぁ!?」



俺はイマイチ、いや、理由に全く納得出来ず、思わず声を上げてしまった。



「だぁから〜。派手なキャラは一人しかいらないの。」



「そんな無茶な・・・。」

なんか、勝手過ぎるぞ?



「とにかく、剣術だから絶対練習試合みたいなのやるでしょ?その時は絶対に私と組んで。」



「ヤダ。」



俺は二文字で即答した。



「ちょっと!即答しないで!」



「女と戦うのはヤダ。」



なんか変な気遣いとかしたくないしな・・・。



「私が女だからって言って言い訳するの?あ、私が強いから戦って負けるの恐いんだ!?」



んんん・・・。言いやがる。



「そこまで言うんなら仕方ない。やったろうじゃないか。」



「うん、その意気ね!」



彼女は満足げに自分の席に戻った。



その直後、先生が入室した。あ、ひょっとしてあの顔は・・・。



「キースさん?」


俺の声に気づいたらしく、先生は俺の方を向いた。



「あ〜。ネロ君か。君はこの教室なんだね。こんにちは。」


先生は短く挨拶をして、また生徒全員に向いた。



「これから剣術の講義を始める。まあ、教室は広いから、しっかり練習して剣術をマスターしてくれな。」


「「「はい!」」」



俺達全員が返事をする。



講義はすぐに始まり、剣術についての色々な説明が、先生の口から話された。



今日は基本的な内容ばかりで、剣の正しい持ち方から、有効なステップなどの説明もされた。



そして・・・。



「では、基本的な力量を見たいので、これから練習試合を始めたいと思う!」


あ〜。やっぱりやるのか練習試合〜。



俺は『派手なロングヘア』の方を見た。


・・・アイツこっち見てるし・・・。



「では、ペアを組んで並んで〜。」



『派手なロングヘア』が俺のところに飛んできた。



「先生〜!ペア組みました〜」



先生〜!この人ヤダ〜!なんて言ってられないな。



「おお、そうか。じゃあ、始めていいぞ。武器はこれを使え。」



そう言われ、渡されたのは木刀だった。まあ、生徒死んだらいけないしな。



「さぁ、来なさい、このバンダナ!」



斬るぞ?おい。



まあでも、言わせとくか。



「ほら、来いよ。」


俺は軽く挑発して木刀を構えた。



「オリャアア!」


ロングヘアは俺に向かってきた。挑発乗るの早っ。



ガツ!



俺は木刀を顔の前に構え、相手の一撃を防いだ。



そのまま相手を押し放し、何回か木刀を振った。



ガツ、ガツ!



相手もしっかりと攻撃を防いでいる。



「な、なかなかやるわね、アンタ・・・。」



なに、その今まで見くびってましたみたいな言い方・・・。



「しゃべってる暇があるなら、もっと手を動かせば?」


俺はそう言い、さらに相手を圧した。



「くぅ!うう!」



必死で相手は木刀で攻撃を防ぐ。



そろそろ終わらせるか。



俺は一気に木刀に力を入れて振り、相手の木刀を弾き飛ばした。



勢いで尻餅をついたロングヘアに、俺は木刀を突きつけた。


「俺の勝ちだけど・・・どうする?」



「ぅぅ・・・負けた〜。」


彼女は地面にうなだれる。


「女がいつまでも地面に座るな。早く立てよ。」



「ぅう・・・。アンタ、強いね。」



「そうか。」



「決めた!私はアンタと行動する!」



「そう・・・いや、待て。なんだそれは。」


なんだよ、このどのRPGにでも出てくるような展開は。



「いや、強い人といれば強くなるでしょ?人の見てわれ直せとかあるでしょ?」


「それを言うなら人の振り見てわが振り直せだろ?でもちょっと待てよ。俺にだって一緒に行動してるやつがいるんだぜ?」


「大丈夫、きっと認めてくれる。あ、そういえば自己紹介まだだったね〜。私はフィオナ・エルベ・ソフィーナ・フレイよ。」



「名前長いな。貴族か?」



「ええ、そうよ。だからいいでしょ!?」



「いや、ちょっと待てよ。そういう問題じゃなくてな?」



「そういう問題もこういう問題も無いわよ!早く私を連れ去りなさい!」



「連れてくんだろ!俺がアンタを連れ去ったら犯罪になるだろうが!」



なんか・・・。いや、本当にとてつもなく面倒な人と絡んでしまったようだ。


「いや〜。凄く喜ばしいことでしょ!?この私が仲間になるなんて。」



「作者テメー。なんて面倒なキャラを作ってくれてんだ!」



いいじゃん〜。仲良くなれよ、これから末永くお世話になるんだから。



「そ、そんなぁ〜。」



皆さん、次回もよろしくお願いしま〜す!

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