Raghorn11:なんかそれとなく・・・
ただ単に過去を振り返る回、というか主人公たちの背景がちょっとだけわかるお話。
ずいぶんと久しぶりの投稿になってしまいました・・・。
ほんと、イメージを上手く文章にする能力がほしいです!
「はぁ美味かったぁ〜。やっぱり信じれるのは自分の腕のみ、だな!」
このあいだのバイトでお金に余裕が出来て、ちょうど飯を食い終えたネロだ。
今日は土曜日。学校は休みだ。
しかし、やることがない。お隣さんは早々に出ていくのが聞こえた。あの貴族のレディはお友達とどこかへ出かけたみたいだ。
え?なんでそれを知ってるかって?
女子数名の話し声で起こされたからだね。まったく、なんで玄関先でのお話があそこまで盛り上がるのかが分からない。おばさんかっ!ってんだ。
そして、幽霊が嫌いなあの男に「暇か?」と聞いたところの会話がこちらだ・・・。
「ごめん、明日大事な用事があるから暇じゃないよ。」
「大事って俺とその用事どっちが?」
「うんだから遊べ―はぁ?」
「どっちが大事?」
「うっ、うん・・・用事。」
「そうか、エルロイ。まぁ、そういうことならしょうがないな。エルロイ今度から俺に話しかけるなよ?」
「え?えぇ?!」
「ごめん嘘ですなんでもないですじゃあまた今度!」
「あ、あれ?ネロ?ネ―」
プツッ、プープープー
・・・まったくはた迷惑な話だなエルロイにとっちゃ、言いたいこと言って一方的に電話切られるとか。
「あぁ暇だ、このままじゃニート街道まっしぐらだな。・・・久しぶりに散歩にでも行くかぁ。ついでになんかあったら買い物して。よし、それがいいそうしよう。」
独り言をつぶやきながら俺は食器を片付け、適当な服に着替えてから自分の部屋を出た。
セスタポートは前にも言った通り港町で、俺が今住んでるマンションからでも少し歩けば海に出ることができる。
俺はマンションを出て、市場を抜けて、港に出た。
「ん、ぬぁああああ!気持ちいい!」
潮風を受けながら背伸びをした。
「はぁ〜。」
立ち止まり、ため息をついた。
ふと、自分が物心がついてから疑問に思っていたことが頭に浮かぶ。
「親父、お袋・・・。お前ら、どこにいんだ?もう16・・・いやもうすぐ生まれてから17年経つけどよう、まだ俺はお前らの顔、見たことないんだけど・・・。」
そもそも俺は何処で生まれたんだろうか・・・。
今更わかっても遅いことだが、気になる。
「俺の瞳とか髪の毛の色とか、あんまセスタ・ポートで見かけないんだけどさぁ。」
だが、しばらく考えてから、俺はまた歩き始めた。
「まぁ、過去とかあんま関係無いか!大事なのは今だな、今!よし、買い物に行くかぁー。」
俺は近くの店に入った。
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ネロには悪いが、今日僕には用事がある。
先ほどきたネロからの誘いを断ったエルロイです。
今日僕にはどうしても外せない用事があった。
「さて、準備も出来たし。そろそろ出発しようかな。」
僕はお金とMSだけ持って家を出た。
「叔父さん、叔母さん。いってくるね。」
「「行ってらっしゃい。」」
一緒に住んでる叔父さんと叔母さんに一言挨拶してからドアを閉める。
まずは花屋に寄らなければ。
近くの花屋まで歩き、花束を二束買う。そして、また歩き始める。
しばらく歩いていると、とても見通しのいい場所に出た。・・・ここが僕の目的地だ。
たくさんの石がしっかりとした順番で地面にささっている。この下に数えきれないほどの棺が埋まっているのだろう。
僕はある二つの石に近づく。
「久しぶりだね。父さん、母さん。」
僕は二つの石に語りかけた。
「ラグホルンに無事、入学出来たよ、父さん。これで僕も父さんに一歩近づけたよ・・・。そして、母さん。早速、友達も出来たよ。いい人達だ。ネロとフィオナっていうんだよ。僕は友達なんかなかなか出来ないと心配だったけど大丈夫だったみたいだね。」
その後も僕は両親に最近の出来事などを話し続けた・・・。
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「今日どこに食べに行く!?フィオナ〜。」
「どうしようか〜?マイルズは行きたいとこある?」
「ん〜じゃあパスタとかは?」
「あ、良いねそれ!」
「でしょでしょ〜?ミヅキはそれで大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。」
私たちは昼食を食べる場所を決めていた。
あ、ちなみにフィオナよ。もちろんわかってたわよね?
パスタと決まれば早速場所を変え、私たちはレストランに着き、席に案内されたのだった。
「さぁ食べようか!」
「そうね。あ、今日はフィオナの奢りだよね?」
「え?なんで?」
「だってフィオナ貴族じゃーん。」
「いや今一人暮らしだから奢ると本当に痛手なのよ・・・。」
「えぇ〜。そこをなんとかお父様に頼み込んで!」「嫌よ、あんなわからずやにたかるなんてぇ。」
「ブーブー。」
「いやブーブーじゃないわよ!」
私は一応、形式上『貴族』という立場だ。一般的には裕福に見えているのであろう。
フィオナ・エルベ・ソフィーナ=フレイ。
私はソフィーナ=フレイ家の二女である。
私は当時からソフィーナ=フレイの名前が嫌いだった。その名を名乗ればすぐに人が離れていってしまう。そこらじゃ有名な騎士家庭であり、そのおかげで友達も出来ない。それに、当時唯一出来た友達でさえも父から縁を切ることを強制された。
「フィオナ。友達は作るなと言っただろう。」
「な、なんでよ?良いじゃないの!」「お前は女だが、騎士になる身だ。友達なんて邪魔以外の何者でもない。」
「そんなこと無いわよ!」
「ではお前は何かをかばいながら戦うのか?守るのは名前だけでいい。すぐに縁を切るんだ。」
「い、嫌よ!だったら私、騎士になんてならないから!この家を出るわ!」
「そんなことはさせん・・・。お前は私の言うことさえ守ってればいいのだ。」
「私は・・・私は!」
「フィオナ!」
私は家を飛び出し、すぐによくも知らない船に乗って大陸を渡った。賃貸の部屋を借りても十分余るくらいはお金を持って来ていた。そのお金を持って今の部屋を借りて、服も買った。
その時から私はラグホルンの入学試験を受けることは決めていた。
ラグホルンに通えば、騎士の称号が無くたって女だってことに関して何も言われないし、騎士と変わらず戦える。
私は未だに騎士の称号なんてどうせただの飾りだと思ってる。
あの父親にとってはすべてだったみたいだが・・・。
「「フィオナ?」」
マイルズとミヅキの声を聞いてふと我にかえる。
「はっ。あーいや、なんでもないなんでもない!」
「大丈夫?疲れてるんじゃない?」
「余裕!余裕だって!全然疲れてないし!」
「うーん・・・そうかなぁ?」
しばらくして食事を終え、割と・・・いや、かなり長い間ガールズトークなるものをしてから、私達は帰路についた。途中で二人とは別れて、一人で歩いていたとき。
「今日はちょっと、遠回りしようかな。」
私はそう呟いた。
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「食べ物も買ったし、生活用品も買ったし、帰るか!」
俺は重くなったバッグを持って、歩き始めた。
いつもと違う、静かな道を・・・。
景色が変わってきた。
前に墓地が見え始める。
「・・・お。あれは。」
よく知ってる人物が立っていた。
「エルじゃん。」
「あ、ネロ。」
突然話しかけられて驚いた様子のエルロイ。
「これが用事か。確かに外せないな。」
「あぁ、悪いね。」
「これがお前の親父さんとお袋さんか?
俺は墓石を二つ示して聞いた。
「そう。10年前に死んだ。」
俺はそれを聞き、目を閉じて合掌した。
「ありがとう、きっと喜んでるよ。」
エルが小さな声で言う。
「なぁ、エル。ちょっと真面目な話。・・・死人は本当に俺達のこと見てくれてるのか?」
「え?」
エルロイが驚いてこちらを向く。
「死人ってさぁ、本当に天に登るのか?なんかよくお化けとか幽霊とかで出るとか何とか言うじゃん?」
「・・・。」
「俺は、魂は地上で消えるんじゃないかって思う。天とかに登らずにね。」
「そんなことは・・・」
「本当に守ってくれてるのか?」
「守ってくれてるん・・・じゃないかな。」
「そうか・・・。エルはそう思うのか。まぁ、幽霊とか信じちゃうもんな!」
「う・・・。そうでなきゃ僕はここにいないと思う。結局僕はここに来るために色んな人に助けてもらったし。」
俺の目を見て真剣に話すエル。
そうか。じゃあ守られてないのは俺だけか・・・。
自分の両親がどこいって生きてるか死んでるかも分からなくて顔も見たことのない俺は守られないのか?
「ネロ、突然どうしたんだい?」
エルが心配そうに俺の顔をのぞく。・・・あぁこんなん俺じゃない!俺はなにうじうじしてんだ!
「いんや、なんでもない!やっぱり暗い話はやめだ!」
「その方がネロらしいけどね。」
「だよな!」
「あら、誰かと思ったら馬鹿と恐がりじゃないの!」
「「その声は単細胞か。」」
「え、なに、二人そろって私のイメージ単細胞なの?!そんなことなくない?!」
またにぎやかになってきたなぁ・・・。
「フィーは何しに来たの?こんなとこに。」
「なんていうか、近く通ったら見覚えのある私の召し使いが二人いたから―」
「誰がてめぇ召し使いがコノヤロー。どうせそういう理由だとは思ったけど。」
「え、なに私ネロにこんなに嫌われてたっけ!?」
「今日は特にうざい。」
「ひどっ!」
「これからも行動ともにするんだからさ、こんなところで雰囲気悪くしてどうするのさぁ?」
「なんだよ、心配してんのか?」
「私たちの仲がこんな会話で悪くなるわけないでしょ?それに良いのか悪いのかわからないけど一応部屋が隣同士なのよ?これが親しくせずにいられますか!」
元はといえばフィーが最初に絡んでこなければこうはならなかったはずなんだけどなぁ。
「・・・隣だったっけ?まあでもそれもそうだね。・・・ん、そろそろいい時間だ。そろそろ帰らない?」
「そうだな、会ったのもほぼ偶然だしな。」
「とりあえず明後日学校あるし、ね?」
「んじゃあ、また今度な!とかいってまた明日偶然会っちゃったりしてな。」
俺たちは顔を合わせて笑った。
「「それ、あり得る!」」
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俺はフィーとともに部屋に帰ってきた。
すぐそこで別れ、部屋の鍵を開けて、入る。
「こんな他愛もない会話、いつまでできるんだろうな・・・。」
なんとも言い表せない不安に突然駆られる・・・。
なぜこのタイミングかはまったくわからないが。
でもその直後にあの二人とならなんでもできる、っていう気持ちにもなった。
「・・・・。うぁあああなんだこれ!やっぱ人間ってよくわかんね!」
いまいち自分も把握できない、でもそれもまた不思議でおもしろいかもしれない・・・。
「なんか学校楽しみんなってきた!」
なんかそんな気がした。
「俺なんかめっちゃ考えてんな、今回。」
「いつもなんも考えずにただぽけーっとしてるだけなのにね。」
「エル、やかましいわっ!」
まあネロにもたまには考えさせないとがちでアホキャラになっちゃうからね。
「なんだとコラ。」
「もうすでにアホキャラ感丸出しな気もしなくはないんだけどね。」
フィーも馬鹿なんだけどね・・・・。(ぼそ
「なんか言った?」
いいえ、なにも(笑)
次回もよろしくです!