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周りの人間をコントロールするボク。

作者: 七瀬




___ボクは、何でも出来る男だよ!

頭脳明晰で、人の心を掴むのが早いし!


話すのも得意なんだ、、、!





ボクは、子供の頃から本ばかり読んでいたんだよ。

ボクの思い通りに、ボクの周りにいる人間を簡単に動かせたんだ!






___ボクの名前は、『木藤 リウイチ』 37歳、自分で立ち上げた

会社の社長だ!




・・・それまでは?

一流企業の社員として、働いていたよ。

年収も1000万円以上稼いでいたしね!

何不自由ない生活もしていたよ!



・・・だけど?

なんだか? この仕事に飽きてしまったんだ!


ボクの本当にしたい仕事じゃないと思ったからだよ!

それから、ボクは自分の会社を立ち上げたんだ、、、!




___今まで、ボクが培ってきたモノをふんだんに使って仕事を

軌道に乗せたよ!



___人徳とは? 有るのと無いのとでは違うモノだよね!

たくさんの人達をボクの力で動かす事で、何でもうまく行くんだ。

お金も仕事も、彼女も欲しいものすべてだ!!!






___やり方は? 比較的簡単な事なんだ!

この人は、この先使い道があると思う人には恩を売っておく!



その人がお金に困っているなら、お金を貸してあげたり!

保証人なったり、いろんなモノをプレゼントしたりとね!



【いつも、ボクはあなたの味方ですよって!】






___もしも?

貸したお金を返してくれなかったら、、、?

どんな事があっても、その貸したお金は必ず取り立てるけどね!


___元々、ボクのお金だし!

倍返しで、そのお金を取り立ててみせるよ!




・・・現に、何回か? 過去あったかな?

どうしても、ボクに土下座してまでお金を貸してほしいと言うから、、、?

ボクは、お金を貸すという書類を作成してそこにサインさせてお金を貸したら?

案の定、ボクがお金を貸した奴は、ボクにお金を返すことはなかったんだ!




ボクは、お金を貸した奴が逃げれないように、ヤクザ関係の友達と共に

そいつがいる家を突き止めて、お金を取り立てに行ったんだよ!


【コンコン】


『___オイ! 岡嶋、お前がココに住んでるのは突き止めてんだよ!

ココを開けろ! そうじゃないとこの扉を壊して中に入るからな!!!』



___そいつは、しぶしぶドアを開けたんだけど?

チェーンがついていたよ! そんな事もあろうかとボクはどんなチェーン

も切れるペンチを持っていたんだ!


【バチッ】


『___オイ! みんな中に入れ!!!』

『___あぁ! ちょ、ちょっと待ってくれ!』

『岡嶋! 貸した金は返してもらわないと困るんだよ! ほら? ここにも

サインしただろう! お金が返せないんだったら? お前に返してもらう必要

はないんだしな!』

『・・・えぇ!? どういう事だよ!』

『___お前、結婚してたよな! 奥さんにボクが紹介する仕事場で働いて

もらうって事だよ! そしたら? 直ぐに返済できるじゃないか!』

『・・・ちょ、ちょっと待ってくれよ! 俺の妻は、関係ないだろう?』

『関係ない訳がないだろう! 結婚してんだからさ! それでいいよな!』

『それだけは、ダメだ!』

『じゃあ、保険金でもかけて死ぬか?』

『・・・それは、』

『まあ~借りた金は返さないといけないって事だよ!』

『・・・・・・』





___数日後。

アイツの為に、奥さんはボクが紹介するお店で働く事になったんだよ。

借金が返し終わるまで、ずっとその店で働くって事でね、、、。








___人の弱みを握れば、簡単に人は動くモノだ!

周りの人間をコントロールする事なんか、ボクには簡単な事だよ。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ゾッとしました。 淡々と冷酷な現実を語るのが怖かったです。
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