不安
約5時半、俺はベッドから降りた。
「本部に集合する時間は8時だったな・・・」
「確か、霊が・・・ん、待てよ、何で霊が来る日にちが分かるんだ?」
「つーか、独り言か・・・・・」
「この町には、霊を感知するレーダーみたいなのがあんのよ」
「へぇ・・・・・・、って、なんで朱音が居んだよっ!?」
「朝早く起きちゃって、で、来てみたら、慶のお母さんが入れてくれたの」
「・・・・はぁ・・・」
「なによ?」
「なんでもねーよ」
「んで、レーダーがあって?」
「あ、うん、それで、そのレーダーで、霊の居場所とかが分かるみたい」
「居場所は分かるけどよ、じゃあ、霊が来る時間は?」
「ん〜、それは、まだよく分かってないらしいんだけど・・・」
「どう言うことだよ?」
「さぁ?」
「まぁ、いいか、けど、8時集合で8時より前に霊が来たらどうするんだよ・・・?」
「さあ? その時は、直接戦いに行く事になるんじゃない?」
「テキトーだな・・・」
「ところで慶、まだ行くまでに2時間ちょっとあるけど、何する?」
「う〜ん・・・」
「あ、そういえばアンタ、朝ご飯まだでしょ?」
「あ、そっか、なら、ちょっと食ってくる」
「食ってくる・・・って、私は?」
「優雅に朝飯を食う俺を見て、何か心に感じとけ」
「意味分かんないし」
結局、俺が飯を食ってる間、隣で武器の手入れ(?)のような事をしていた。
(必要無いハズだけどな)
しばらくの間、朱音と喋ったりして、テキトーに時間を潰した。
「そろそろ、出発した方が良さそうね・・・」
「ん?ああ、そうだな」
「どうする?アレ使って、走って行く?それとも、普通に自転車で行く?」
「アレは戦闘中にとっておいた方がいいだろ」
「じゃあ、自転車で決定ね」
「ああ、その方がいいだろうからな」
(「アレ」とは、飲むと、使用者の身体能力が大幅に上がる霊滅団の一部の人間に配布される 薬のことで少量使えば問題ないが、連続して複数回使用すると、体に副作用がある)
「じゃあ、そろそろ行くわよ?」
「ああ」
そのまま本部まで、自転車を走らせた。
「ふぅ・・・」
今は春とはいえ、すでに気温が高い、俺は服の袖で、汗を拭う。
「着いたわね」
「さて、入るか・・・」
俺と朱音は、中央ホールに移動して、全員が集合するのを待った。
俺は、その頃から、何か不安を感じていた。
この下級霊討伐任務で、何かが起ころうとしている・・・・・。
そんな気がしてならなかった・・・
かなり更新が遅れてしまいました、スミマセン・・・
また更新が遅れる事があるかもしれませんが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
それでは・・・