戦いに備えて・・・
「ふあぁぁ・・・・・・」
「ん? 朝か・・・」
俺は、ベッドから降りた。
今日は、特に用事は無い。
かと言って、休みの期間なので、学校での授業も無い。
「する事ねぇな・・・」
とりあえず、朝飯を作って、洗濯をしたり、家事を一通りやった。
親は、朝早くから仕事に出ている。
暇だったので、誰かと遊ぼうかと思ったが、特に一緒にするような事も無い。
(とりあえず、GHOST † HUNTERSの本部にでも行ってみるか・・・)
本部には、司令室、食堂、倉庫、休憩所、技の練習などに使う部屋などがある。
あまり行った事は無いので、よくは知らないが、他にもいくつか部屋がある。
本部に行けば、他に人が必ずいる、なので、暇なときはたまに行く。
本部は、町のほぼ中心にある、大きな建物だ。
俺や朱音の家があるのは、南地区だ。
この町は、円に近い形で、それを、ほぼ4等分にして、東西南北で地区分けしている。
そこまで大きい町じゃないので、自転車でも数十分あれば、だいたいどんな場所にでも行ける。
俺は、自転車を出して、本部へと走らせた。
「ふぅ、やっと着いたか」
「お、慶君じゃないか」
さっそく知り合いに出会ったようだ・・・。
「白橋さん!」
この人は、白橋 芹那さん。
俺の先輩である。
何度か、一緒に敵と戦ったこともあって、ココに来るときにも、よく会う。
確か年齢は17だったかな・・・。
「そうだ、明日はよろしくな」
「明日? 明日って、下級霊の・・・?」
「ああ、そうだが?」
「白橋さんも行くのか?」
「うむ」
「地区は?」
「西地区だが、それより慶君、何か敬語が普通の言葉とまじってるな・・・」
「スイマセン・・・」
「私の名前だけ敬語だな」
「年上だからなぁ〜」
「芹那さん・・・、も、変だな・・・」
『姉御なんて、どう?』
「「!?」」
「なんだ、朱音か・・・」
「まてよ、姉御?」
「だって、そんな感じじゃない?」
「姉御か・・・、俺に、そう呼べと?」
「私が『姉御』と呼ばれるのか?」
「じゃあ、姉御、明日はよろしく!」
「ん? ああ、よろしく」
「じゃあ、慶、姉御、なにする?」
「朱音は、何かやりたい事ないのか?」
「ないから言ってんでしょ!?」
「それもそうか・・・」
「姉御は何かない?」
「私も特には無いが、明日の戦法なんか考えたらどうだ?」
「俺たち3人以外は西地区には来ないのか?」
「そうらしいわ」
「なんで朱音が知ってんだよ?」
「一度、確認のために本部に連絡したからよ」
「ああ、そうか・・・」
「俺は接近戦しか無理だからな」
「私の武器は銃系だから、遠距離の方が有利だな」
「私も、弓系だから、遠くからのほうが有利よ」
「近距離で戦うの、俺だけかよっ!?」
「まぁ、頼りにしてるよ、慶君」
俺たちは、そのままいくつか話をして、それぞれ家へ帰った。
明日の戦闘にそなえて、今日は早く寝る事にした。
私の小説を読んでいただいて、ありがとうございます。
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間違いなどがあれば、教えていただければ幸いです。
それでは・・・