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1.夢から始まる仮想世界

いつもの通りシャワーを浴びた後布団に入った。少し前に布団に入った妻も寝息をたてている。

不意に、猛烈な睡魔に襲われる。(今日も色々あったからなぁ・・・)


『・・・聞こえますかぁ?』


ん?


『もう一度言いますよぉ〜。翔さぁん、聞こえますかぁ?』


「はぃ、はぃ!」

そう答えた瞬間、目の前が明るくなった。いや、真っ白だ。一言で言うならば雲の中と言うべきか?

だが、霧や靄が出ているわけではない。だから、厳密には雲の中とはおかしいだろう。

ただそうとしか表現できない空間であることは確かだ。


『大丈夫ですか?』


言われて目線を下げると、金髪の女の子が目の前にいるのに気付いた。

いつから居たんだ? そう思ったが、今はそれどころではない。

「ここはどこだ?」


『夢の中ですよ。 ご心配なく。今から色々ご説明させて頂きますので、まずはお話しを聞いていただけますか?」

そう言うと少女は()の置かれている状況を説明してくれた。否、神託(・・)を下されたと言うべきであろうか。


理解できたのは大まかに以下の様な内容だ。

一つ、現状かなり切羽詰まった状況であるという事。どうも人類滅亡の危機らしい。

一つ、近いうちに、地球上に化け物が現れるという。本当か?

一つ、金髪の女の子は、それを阻止する為に、俺に力を貸してくれるらしい。有難い事ではあるが・・・。

一つ、敵にバレないよう、密かにトレーニングを行うらしい。

一つ、トレーニングを行う場所は地球(ここ)ではなく、彼女達が創った仮想世界で行うらしい。怪しさ満載だ。

一つ、仮想世界へ送られるのは睡眠中のみ。起きた時には、睡眠中の記憶は消去されるらしい。これは敵に気づかれない為の対策らしい。勿論その時(・・・)が来たら記憶は戻してくれるらしい。

一つ、トレーニング中、万一死ぬ事があれば、現実世界の俺も死んでしまうらしい。

一つ、どの道滅ぶ運命にあるから、拒否権など無いらしい。

最後に、仮想世界では『翔』と名前を登録されているらしい。


と、だいたいこんな感じで説明を受けた。

「とりあえず、解りました」

夢の中だからだろうか。あっさり受け入れてしまった。


???

まてよ・・・、 明日起きた時は、この記憶もないって事か!?


「おい・・・」 どこいった?


ふと目の前が真っ暗になった。



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